退職理由を文章で説明したい場合は職務経歴書を利用しよう
さまざまな理由から「履歴書の職歴欄だけでは誤解を与えそう……」と悩む人もいるでしょう。詳しい事情を説明したい場合は、履歴書に職務経歴書を別添することをおすすめします。
転職回数が多い人
転職回数が多い人は、「この人を採用してもすぐに辞めてしまうのでは」と思われることに不安を感じているかもしれません。短期間に就職と離職を繰り返したこと自体は事実なので正確に記載しなければなりませんが、書き方を工夫することはできます。
まず、働いたことのある会社をすべて記入しつつ、退職理由はあえて省くという方法があります。
退職理由について、職務経歴書や履歴書に記載するか否かは、自由です。特に転職回数が多く、「自己都合による退職」とすべての企業に記載することで、転職回数が目立ちますので、この場合あまりお勧めしません。
(引用元:職務経歴書や履歴書に退職理由は書かない方がいい? / 【応募】の転職Q&A一覧 |マイナビ転職)
これには、職歴欄が必要以上に長くなり、読みにくくなることを防ぐ目的もあります。また、転職回数は多いものの、技術や能力などに自信がある人もいるでしょう。そのような自己PRがある場合は、職務経歴書を有効活用しましょう。
転職を短期間で繰り返すことを「ジョブホッピング」と呼びます。日本では、ジョブホッピングについてあまり良い印象を抱かない企業が多かったようですが、この考え方も最近では変化しつつあります。
ジョブホッパー(ジョブホッピングをしている人)も珍しくないという会社も、IT系やスタートアップ企業などでは見られるようになってきました。一方、大企業などではジョブホッピングに対して警戒心がある所もまだ多いようです。応募する企業に合わせて職務経歴書を作成することをおすすめします。
一点注意したいのは、以前の会社を悪く書かないということです。マイナスイメージを与えるだけでなく、「この人は口が軽いのかな?」と、採用担当者を不安にさせる要素もあるからです。
「給与が低かった」「パワハラがあった」「営業が無理な納期を押し込んでくるため、残業時間が多すぎた」など会社側に否があったとしても、「会社の内情を第三者に簡単に話す人」という印象を持たれると不利になることがあります。
参考
失業・留学などブランクが一定期間ある人
失職後の再就職に時間がかかっている人や、仕事を辞めてから海外留学をした人など、職歴欄にブランクができる人もいます。ブランクは一般的に不利だと言われていますが、ブランク期間に何をしていたのか説明するのにも、職務経歴書を活用できます。
就職活動をずっと行っている人は、その中で工夫したことや勉強したことについて説明しましょう。失職中に取得した資格などもアピールポイントになります。
留学した人は、留学先の言語でテストを受けるなどして、留学中に学んだことをアピールしましょう。職業訓練を受けていた人、日本国内で資格取得のための学校に通っていた人なども同様です。
持病などで配慮が必要な人
持病があるため定期的に平日の通院が必要だったり、体調が優れずに休まなければならない日が出てきてしまう人もいます。あまり言いたくないことかもしれませんが、このような事実は最初に共有しておいた方が後々トラブルになりにくいです。無理せず働くためにも、体調についてきちんと理解してくれた上で働き方を一緒に考えてくれる会社を探しましょう。
まとめ
今回は、履歴書の退職理由を大きく3つに分けて解説しました。どの場合にも共通して言えるのは、「履歴書は簡潔に、事実をまとめて書く」ということです。個別の説明が必要なことはすべて職務経歴書などの別添書類にまとめましょう。履歴書は、採用担当者が一目見て分かりやすく、読みやすいように書くということを意識してください。
参考
退職理由、どう書けばいい…?履歴書・職務経歴書の書き方ノウハウ! |エン転職
職務経歴書や履歴書に退職理由は書かない方がいい? / 【応募】の転職Q&A一覧 |マイナビ転職
短い職歴が多い場合の職歴欄の書き方は? / 【応募】の転職Q&A一覧 | マイナビ転職
【気になる転職のQ&A】1週間で退社した会社も、職務経歴書に記入すべき?| マイナビ転職