履歴書の退職理由の書き方解説。具体的に説明が必要な場合とは? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

履歴書の「学歴・職歴」欄には、経験した職業を時系列に記入していきます。退職のことを書いていて、「理由って書いた方がいいのかな?」と疑問に思う人もいるでしょう。履歴書の書き方見本に書いてある「一身上の都合」とは、なんなのでしょうか。当記事では、3つのケースに分けて退職理由の書き方を解説します。

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履歴書に書く退職理由とは

退職理由には、大きく分けて3種類あります。それぞれどのような場合に使うのか、解説しましょう。

自己都合退職

自ら希望して退職する場合は「自己都合退職」となります。退職すると、会社から「離職票」が送られてきます。この離職票の中に「喪失原因」という項目があります。この項目の数字が「2」になっている人は、自己都合退職です。自己都合退職の人は、退職後にもらえる失業保険が3ヶ月後からの給付となります。

履歴書を書く上で、自己都合退職の人が使う退職理由は「一身上の都合により」が一般的です。履歴書の職歴欄に見立てて書くと、以下のようになります。

学歴・職歴
2012 4 株式会社○○入社
本社営業部にて法人営業を担当
2019 10 一身上の都合により退職

会社都合退職

解雇(自己の重大な責任によらないもの)・業績悪化・倒産などの理由で会社側が人員整理をする場合は、「会社都合退職」になります。この場合、離職票の喪失原因欄は「3」になっています。会社都合退職だと、失業保険の給付が早くなったり、給付期間が延びたりします。

倒産などによる失業の場合は、混乱から離職票が届かないといった事態も考えられます。自分が会社都合退職に当てはまるかどうか分からないという人は、ハローワークに問い合わせてみましょう。

会社都合退職の場合、退職理由は簡潔に「会社都合により」とします。職歴欄に見立てると以下のようになります。

学歴・職歴
2012 4 株式会社○○入社
本社営業部にて法人営業を担当
2019 10 会社都合により退職

「会社から退職するように言われたのに、自己都合退職になっている……」という人もいるかもしれません。このような場合は、自己都合退職扱いのまま転職するか、会社に会社都合退職であることを認めさせるかのどちらかを選ぶことになるでしょう。

すぐに転職活動を行う人は、離職票の喪失原因欄に合わせて「一身上の都合により」としておくことになると思いますが、面接などで詳しい理由を尋ねられた場合は、事情を説明できるようにしておくと良いでしょう。

会社都合退職であることを認めさせたい場合は、雇用保険審査官(都道府県労働局)に「審査請求」を行います。これは手続きが煩雑で時間がかかることも多いため、すぐに就職を希望している人には向かないかもしれません。

参考

雇用保険の審査請求制度のご案内 | 厚生労働省

特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要 | ハローワークインターネットサービス

期間満了退職

契約社員・派遣社員・臨時職員など、契約期間が最初から決まっていた場合は「期間満了退職」になります。契約更新の申し出を断って退職した人も、期間満了退職となります。職歴欄には、以下のように記入します。

学歴・職歴
2012 4 株式会社○○入社(契約社員)
本社営業部にて営業事務を担当
2019 10 契約期間満了により退職

簡潔に説明できる具体的な理由は記載OK

自己都合や期間満了による退職の場合、「自己都合ではあるが、やむを得ない事情があった」という退職もあります。それは、以下のようなものです。

  • 家族の介護
  • 家族の転勤に伴う引っ越し
  • 持病の悪化

これらのような簡潔に説明できる事情がある場合は、退職理由として職歴欄に記入することも可能です。1行で収まるように書きましょう。

学歴・職歴
2012 4 株式会社○○入社
本社営業部にて法人営業を担当
2019 10 配偶者の転勤に伴い退職