ケース④ 生理痛・貧血などで休む可能性がある
女性の方で生理痛や貧血が重い場合は、
- 基本的には『良好』と記入して良い
- 生理休暇を必ず取得するほど症状が重い場合には、記載する方が好ましい
と覚えておきましょう。週末の通院などで対応が可能であり、必ず生理休暇を取らなければいけないという状態でなければ『良好』と書いて構いません。ただ、何日も連続して休まなければいけない場合は、あらかじめ伝えておく方が良いでしょう。
また、あまりにも症状がひどい場合には、レディースクリニック・婦人科などを受診し、対策を考えておくのも良い方法です。
ケース⑤ 業務に制限がある持病・後遺症がある
業務に支障がある持病や後遺症がある場合は、
- どの程度の支障があるのか
- 通院の有無
- 公休以外の休暇の有無
などを書きましょう。
【例文】
- 通常業務に支障はありません。腰痛のため重いものは持てないことがあります。
- 通常業務に支障はありません。月に1回通院のため、午前休暇を希望します。
職種によっては持病のために遂行できない業務が発生してしまうことがあります。自分の体の状態と応募する職種をよく考えて決めましょう。
ケース⑥ 前職を疾患で退職している
前職の退職理由が疾患の場合でも、現在完治しているのであれば『良好』と書いてOKです。ただし、面接で退職理由を聞かれた場合には、正直に答えるようにしましょう。そのときは「すでに完治している」「現在業務には支障がない」ことをきちんと伝えてください。
ケース⑦ うつ病などの精神疾患がある
過去にうつ病や適応障害などで苦しんだ経験があっても、現在治っている場合は記入する必要はありません。
精神疾患については非常にセンシティブな問題でもあるため、病名を書かないという人も多くいます。ただし、それは業務に支障がなく働ける場合です。業務に支障が出る状況であるのに『良好』と書いてしまった場合、入社後に会社だけではなく自分も大変な思いをすることになってしまいます。
【例文】
- 業務に支障はありませんが、持病のため1ヶ月に1回通院の必要があります。
- 業務に支障はありませんが、通院のため年に3回午後休暇を希望します。
など、『持病』『通院』といった少々曖昧な言葉で記入し、面接時に聞かれたら正直に答えればOKです。残念なことですが『うつ病』『〇〇障害』などに偏見を持つ担当者もいるかもしれません。うそをつくのはNGですが、自分の状態に合わせて記入の有無を決定しましょう。
ケース⑧ 健康状態に自信がある
健康状態にまったく問題がない場合、通常は『良好』だけでOKです。ただし、健康状態には絶対の自信がある・アピールポイントにしたいという場合には、少々書き方を変えてみても良いでしょう。
- きわめて良好
- 良好(前職では〇年間無欠勤)
などと記入すると、インパクトが大きくなります。『体力』ではなく『健康状態』ですので、就職活動前に健康診断を受けてみるのも良いかもしれません。
履歴書の健康状態・採用担当者は何を見るの?
履歴書の健康状態欄の内容について、担当者が見ているのはズバリ
- 支障なく仕事に従事できるのか
- 長く働いてもらうことができるのか
ということです。万が一業務に支障が出るような場合は、採用を見送る可能性があるからです。
ここで注意したいのは、必要のないことと書かなければいけないことをきちんと見極めることです。持病があるからといって採用しないということはありません。現在や過去の状態、通院の有無などは正直に書きましょう。
まとめ
健康状態は仕事を行う上で必要な要素です。健康状態が採用に響くことはないといわれていますが、うそを書くことは良くありません。自分の状態をきちんと把握し、伝えなければいけない情報はあらかじめ記入することがポイントです。
参考
履歴書の健康状態の書き方と正しい記入例(良好、既往症、通院中など)|転職サファリ
うつ病、適応障害経験者の転職履歴書「健康欄」書き方と記入例|一般職・総合職の転職情報:jobcarri