中退を不利にしない!対処法はある?
中退というと「採用に不利になるのでは……」と思う人もいるかもしれませんが、実は対処法もあるのをご存じでしょうか。
理由を明確にする
履歴書に学校中退について触れる場合、理由を明確に記載することで、企業側も安心して選考できます。以下の内容で記載しておくことをおすすめします。
海外留学の場合
平成28年8月 〇〇大学 △△学部 中途退学
ニューヨークへ留学し、英語およびヒップホップを学ぶため中途退学
健康上の理由の場合
平成28年8月 〇〇大学 △△学部 中途退学
健康上の理由により中途退学(現在は完治しており、通常の勤務が可能です)
健康上の理由に関する退学は、末尾部分に「今は健康」であるという文言を一言入れておくと、企業側に安心感を与えることができます。
正直さをアピールポイントにする
過去に学校を中退しても、その事実をごまかすこともなく正直に書くことで、人間性の良さをアピールするきっかけにもなります。
ここで経歴(学歴)を詐称し、それがばれてしまうと、懲戒解雇(免職)になったり、内定取り消しになったりする事例も過去にもあるので、、トラブルにつながります。やはり過去に「中退」という経験があっても企業側に事実を伝えた方がいいでしょう。
【番外編】面接での応対の注意点
学校を中退した経験のある人は、面接でも過去について聞かれる場合があるかもしれません。こちらの章では、面接における応対の注意点についてご紹介します。
理由はポジティブかつ簡潔に!
面接で中退理由を聞かれた場合の応対については、「留学」「視野を広げる」「学びの幅を広げたい」などといったポジティブな理由でまとめます。その際に余計なことを言わず、簡潔に述べられるよう、言うべき内容を事前に考えていきましょう。
誠実に回答すればOK
履歴書に中退の理由を書いているものの、面接でも重複した内容を聞かれる場合もあります。その場合も「誠実さ」をアピールできるよう心がけましょう。
まとめ
今回は、履歴書での「中退」に関する書き方と注意点についてご紹介しました。「中退」というと採用に不利になるから書きたくないという人もいるかもしれませんが、やはり後でトラブルにならないためにも「正直」に書くのがポイントです。
また、「中退」には何らかの理由があります。家庭の経済的事情や健康、自己啓発……など、一言書いておくと企業側も安心できます。ただし、「学校になじめない」という人物的な問題につながるかもしれない理由については、企業側も良いイメージを抱かないので、その点は注意しておきたいものです。
今の時代、学歴という壁がなくなり、あらゆるバックグラウンドを持っている人たちが、あらゆる職場で活躍し、社会貢献しています。過去に「中退」という経験があっても、ネガティブに考えず、正直に前向きな心で就転職に取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考
「経歴詐称」にだまされる日本人の致命的な不備|ワークスタイル|東洋経済オンライン
経歴詐称から会社を守る。採用面接時の虚偽情報を検知する「面接うそ発見研究所」を提供開始。 企業リリース|日刊工業新聞 電子版
2/5 就職への不安 「実務経験不足」を補うワザ [大学生の就職活動]| All About