採用担当者の心を動かす、履歴書のポイント
採用担当者に履歴書のアルバイト経験にも目を通してほしいという思いもあることでしょう。
こちらの章では、アルバイト経験が評価されるような履歴書の書き方のポイントをご紹介しましょう。
アルバイト経験での具体的なエピソードを盛り込む
採用担当者は、これまでのアルバイトでどのような経験をし、学んだかということをヒアリングします。
例えば、「喫茶店のアルバイトでコーヒーや紅茶が一番おいしくなる温度を知ることができ、自宅でもその温度でお茶を淹れたら家族に喜ばれました」「歴史の語呂合わせのプリントを作ったら生徒の点数がアップしました」など、具体的なエピソードを用意しておくと良いでしょう。
履歴書や職務経歴書にこれまでの経験を書くときは、過去の出来事を振り返ることで素敵なエピソードが浮かび上がるかもしれません。
自己PRと志望動機の文章表現を工夫する
履歴書の中でも採用を左右するのが、自己PRと志望動機の項目です。
「自分は頑固で融通が利かない」と思っていても、周りの人は「意思が強い」「ブレない」など良い解釈をしてくれるかもしれません。このように、ネガティブな言葉をポシティブな言葉に置き換えるといった表現の工夫も必要不可欠です。
それとは逆に「自分は好奇心旺盛な上、新しいものが好きでいろいろなアルバイトを経験しています」とアピールすると、採用担当者は「飽きっぽい性格ではないか」「本当に長く働いてもらえるのか」などネガティブに捉えるかもしれないので、言い回しにも注意が必要です。
このような場合は、「これまでのさまざまなアルバイト経験をしましたが、貴社の〇〇〇のプロジェクトは自分のスキルと知識を生かせる仕事と実感し、継続して携わりたく志願いたしました」などとまとめておくと良いかもしれません。
インターネット上には、自己PRと志望動機に関する文例も多数公開されています。その中で文章の表現に工夫している例文を見つけて参考にしましょう。
アルバイト経験がこれからの仕事にどう生かされるか書く
履歴書にただアルバイト経験があるということだけを書いても、採用担当者の心に響かないのは言うまでもありません。加えて、ほかの志願者との差別化も図れません。
自己PRや志望動機では、これまでのアルバイト経験を新しい職場でどう生かせるかをアピールしましょう。
例えば、「ファミリーレストランでの配膳の経験が、貴社で食事の写真撮影をする際のコーディネート作業に生かせると思います」といったニュアンスで書いておくと良いかもしれません。
また、スイミングインストラクターのアルバイトから体育の教員を志願する人であれば、「アルバイトで水泳を教えていたので、微力ながら生徒に『苦手』を克服させるために経験が生かせると思います」と書くのも良いでしょう。
これまでのアルバイト経験を振り返ると、自己PRや志望動機に書く良いエピソードが見つかることもあるので、相手の心に響く文章を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
履歴書には、学歴や職歴なども記入します。特に職歴に関しては、アルバイト経験をどのように書けば良いのか迷うというのもよく聞く話です。
実際に履歴書の職歴欄に「アルバイト経験」として書いても良いケースは、
- 正社員として働いた経験がない場合
- 離職期間中に3ヶ月以上のアルバイトをしていた場合
- 応募先の仕事内容が過去のアルバイトと似ている場合
などです。
また、人によってアルバイト経験の数にも違いがあります。複数のアルバイトを経験している場合は、優先度を考えて記載するのがポイントです。職歴の書き方もアルバイトの経験数によって異なるので、こちらの記事を参考にしてください。
採用担当者は職歴だけでなく、自己PRや志望動機の内容をチェックします。文章の表現を工夫したり、文中にアルバイト中のエピソードを盛り込んだりすると、ほかの応募者との差別化が図れるかもしれません。
参考
アルバイト歴は履歴書に書くべき?職歴記入のルール| フロムエーしよ!!
履歴書テンプレート~ダウンロードしてすぐに使える~ |転職ならdoda(デューダ)
アルバイト経験のみの場合の職務経歴書「職歴欄」の 書き方・ポイント【見本・例文あり】|【エン転職】
アルバイトは実務経験に入る? / 【応募】の転職Q&A一覧|マイナビ転職