履歴書の自己PR欄には何を書くの?職務経歴書を活用しよう - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

自分の人となりや職業人としてのアピールポイントを伝えられるのが、履歴書の自己PR欄です。しかし、ここをどう埋めればいいのか悩む人は意外と少なくありません。「どんなことを書けばいいのか分からない……」とお悩みの方に、自己PRの方法をご紹介します。

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自己PR欄はどのくらい欲しい?履歴書テンプレートを選ぼう

意外と見落としがちなことですが、履歴書というのは物によって少しずつ内容が異なります。企業側が履歴書のフォーマットを指定してくることもありますが、自由に選べるときもあります。自由に選べるのであれば、自分が書きやすいと思う履歴書テンプレートを探してみましょう。そうすることで、悩みが減るかもしれません。

経歴に自信がある人は職歴などで自己PR

学歴・職歴や職務上の実績、保有資格に自信がある人には、「学歴・職歴」欄が多めの履歴書がおすすめです。一般的な履歴書用紙のフォーマットに最も近いタイプの履歴書です。

学歴・職歴欄には、具体的な職務内容なども簡潔に記載することができます。同業種への転職を希望している場合や、経験が次に生かせる場合などに有効です。

学歴・職歴
学歴
2010 3 ○○市立××中学校卒業
2010 4 ◇◇大学附属高等学校 入学
2013 3 ◇◇大学附属高等学校 卒業
2013 4 ◇◇大学△△学部■■学科 入学
2017 3 ◇◇大学△△学部■■学科 卒業
職歴
2014 9 □□株式会社入社(アルバイト)
★★レストラン〇〇店勤務
ホールスタッフとして従事
2017 2 □□株式会社退職
2017 4 ◎◎株式会社入社
レストラン☆☆店長として配属
店舗運営・人事・メニュー開発等に従事
2019 9 一身上の都合により◎◎株式会社を退職

上記の見本は、学生時代から飲食業界でアルバイトをし、大学卒業後も飲食業界に新卒で入社した人の経歴です。1・2行に収まる程度で、これまでにどのような職業経験を重ねてきたのかをアピールすることができます。

このような場合は通常よりも行数が多くなるため、できるだけ「学歴・職歴」欄が長いものを選びましょう。見開きの左側だけでなく、右側の一部まで使えるようなテンプレートが良いかもしれません。

参考

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職歴は少ないが特技などをPRしたい場合

職歴が少ない、またはないという人は、一般的な履歴書を使うと空白が多く見えてしまいます。それを避けために、「学歴・職歴」欄が少なく、その他の項目が多い履歴書を選ぶという方法があります。

その他の項目には、「趣味」「特技」「長所・短所」「健康状態」「志望動機」「自己PR」などがあります。「専門的に学んだわけではないが、製菓が得意」「どうしてもこの会社で働きたいという熱い思いがあるのでアピールしたい」などという人におすすめのテンプレートです。

「志望動機」欄が特に大きいものや、すべての項目が均等なスペースになっているものなど、さまざまなテンプレートがありますので、自分にとって使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

この方法は、提出先が履歴書の様式を特に指定していないときに有効です。「履歴書はJIS規格のものを使用してください」と記載されている場合には避けてください。JIS規格のテンプレートは前項の学歴・職歴欄が広くとってあるもので、コンビニなどでも販売されています。

参考

履歴書テンプレートの無料ダウンロード全5種類(word・PDF)|転職Hacks

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要点以外は職務経歴書へ

使いやすいテンプレートを選ぶことにより、履歴書で有効に自己PRができることを解説しました。ただし、履歴書はあくまでも基本的な情報を分かりやすく伝えるための書類です。欄からはみ出すほど書いたり、とても小さい字で詰め込んだりすると読む側の負担になるので避けましょう。文章が長くなりそうな細かい情報は、職務経歴書を活用するのがおすすめです。

職務経歴書を書いて自己PRを精査しよう

履歴書と異なり、職務経歴書には定まった様式がありません。各自の経歴に合わせた書き方ができるため、自己PRのツールとしては使いやすいのですが、読みやすいものに仕上げる努力は欠かせません。企業側が見たい内容をきちんと記載するようにしましょう。

職務経歴書を書くときには、まず箇条書きで書き始めることをおすすめします。内容が揃ってきたら体裁を整えていきましょう。

経歴の要約

職務経歴書の冒頭に自分の経歴を要約してみましょう。学生時代の専門性がこれまでの職務内容につながっている人は学んだ内容を書くのも良いですし、「職業人としての自分は就職してから養われた」という人は今までの仕事の要約でも良いでしょう。

なぜ冒頭に要約を書くのかというと、それは採用担当者に目を留めてもらうためです。採用担当を行う人事や現場責任者は、忙しい業務の合間を縫って書類に目を通します。応募数が多いと冒頭だけ見て、その後に続く詳細を読むかどうか判断することもあるようです。そこで、最初に目を通す冒頭で採用担当者の心をつかむ必要があります。

しかし、職歴がない人は、書くことが何もないと思ってしまうかもしれません。そういうときは、「どうしてこの会社の、この職種を希望しているのか? それはこれまでの自分とどういうつながりがあって、どう説明したら第三者にも納得のいく筋道が立てられるのか?」を考えてみましょう。

経歴の要約を書くときは、まずすべての経歴を書き終わってからまとめましょう。要約は職務経歴書の総まとめのような内容なので、すべて書き終わってからまとめる方が自分の理解も深まります。「あとで冒頭に経歴の要約を書こう」とだけ頭に入れておいて、続く部分を先に作業しましょう。

職務経歴

どこの会社で何年くらい働いていたのか、部署はなんだったのかを書き出しましょう。自分の職務経歴を書くにあたっては、大きな視点と小さな視点が大切です。

大きな視点とは、「どこの会社だったのか」「業種は何か」「資本金・従業員数はどのくらいか」といった勤務先の基礎データです。採用担当者は、これらの情報だけでも「この人は福利厚生の良い大企業にいたんだな。うちの会社に来てもらうなら、少し不満が出るかもしれないことを先に説明しておこう」「この人はベンチャーにいたので、臨機応変な対応に長けていそうだな」などと想定することができます。

小さな視点とは、その会社の中で自分がどのような仕事をしていたのか、どんな成果が今までにあったのか、という自分の職務にまつわるデータです。

勤務先の基礎データと同様に、客観的に見て判断しやすい情報を提供しましょう。「営業部○課の第△グループに所属」「グループリーダーを◎年務めた」「入社初年度で売り上げ目標を達成し、新人賞をもらった」というような内容です。

業務内容

続いては自分の詳細な業務内容を書いていきましょう。「得意先からの評判が良かった」などという漠然とした内容は避け、業務としてどのようなことに取り組み、どのような成果を得たのかを具体的に記述しましょう。以下は参考例です。

  • 法人営業を担当
  • 1日○社を訪問した
  • 付き合いの長い企業に答えてもらうアンケートを作成
  • アンケート結果を持ち帰り、社内でサービスのブラッシュアップに使用
  • 結果、サービスの評価が上がり、●社の新規契約を得た

自分の役割・スキル・資格

職務経歴や業務内容は、職歴のある人しか記述できません。職歴のない人でも何かしら自分をPRできるのがスキルや資格、得意分野などです。

例えば、プログラミングが好きで仕事にしたいけれども専門的に勉強したわけではない。職務経歴書に欠けるような実績もない……という人もいるかもしれません。そういう人は、まず使える言語と経験年数をリストアップしてみましょう。

  • HTML(5年)
  • PHP(3年)
  • JavaScript(1年)

このような具合です。その中で、その言語を使って何かプロダクトを作ったことがある場合はそれも記載しましょう。URLがあるものは、URLを入れておくのも良いでしょう。

業務に生かせそうな資格がある人は、それらも盛り込みましょう。また、どのように生かせるのかも併せてメモしましょう。

  • 普通自動車免許
    • 営業職の中には運転免許が必要なこともあるため
  • カラーコーディーネーター
    • 店舗に販促物を提案する際に、色の知識があると説得力が増すため

「好きで取った資格だけど、この業種にはあまり必要ない知識かもしれない」と思っているものも、意外と活用できる機会があるかもしれません。

職務経歴書から特にアピールしたいことを抜粋しよう

これらの内容を整理し、読みやすいようにまとめると職務経歴書が出来上がります。自分でテンプレートを作るのが難しいという人は、転職・就職エージェントが公開しているテンプレートを活用するのもおすすめです。

職務経歴書ができたら、履歴書に戻りましょう。シンプルに自己PR欄があるだけの履歴書にしても、「趣味」「特技」「長所・短所」「健康状態」「志望動機」などの欄が詳細に分かれているものにしてもやることは同じです。職務経歴書から、採用担当者が「この人にうちで働いてもらいたい」と思えるようなアピールポイントを見つけ出して書きましょう。履歴書の欄に入りきる程度で簡潔にまとめてください。