学歴・職歴欄の職歴って何?
もう一度見本を見てみましょう。学歴を書いた欄は「学歴・職歴」というタイトルが付いています。新卒者や学生などの場合「職歴」はどのように記載すればいいのでしょうか。
アルバイトは記載する?
多くの企業は学歴や前職の企業名、雇用形態ではなく、「自社で求めている人材とマッチしているか」をチェックしています。
ですから雇用形態がアルバイトであっても、求められている人材と関連する経験やスキルをアピールできていれば、採用担当者に評価されるのです。
履歴書・職務経歴書を書く前に、これまでのアルバイト経験について箇条書きで書き出してみてください。例えば「コンビニエンスストアでアルバイトをしていました」という一行だけではアピールになりませんが、レジ対応、商品陳列、接客、売上管理、新人アルバイトの指導などの経験があれば、十分アピール材料になります。
(引用元:アルバイト経験は履歴書の職歴欄・職務経歴書にどう書く? アピールにつながる書き方|転職実用事典「キャリペディア」 )
見本の人は在学中に始めたアルバイトを職歴として記載しています。これは以下のような場合に有効です。
1つ目は同種の業界に就職を希望している場合です。見本であれば飲食業・接客業などが当てはまります。長くアルバイトを続けられたということはその職種に適性がある可能性が高くなるからです。
2つ目は勤続年数をアピールしたい場合です。学生時代に複数のアルバイト経験があっても、勤続年数が短いと「この人はすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かれる可能性があります。しかし、1つのアルバイトを長く続けられる人は真面目さや根気などを評価してもらえる可能性があります。
アルバイトを記載する場合は、その職歴がアルバイトであることがはっきり分かるようにしましょう。見本では「□□株式会社入社(アルバイト)」としています。
履歴書の欄に余裕がある場合は業務内容なども簡潔に書くことができます。より長くアピールをしたい場合は、履歴書には入社日・退職日などの最低限の情報を記載し、詳しい内容は職務経歴書を作成して記載するようにしてください。以下のようになります。
職歴 | ||
2016 | 9 | □□株式会社入社(アルバイト) |
2019 | 11 | 一身上の都合により□□株式会社退職 |
職務内容・退職理由等については | ||
職務経歴書もご参照ください |
第二新卒・既卒者の場合は?
すでに大学を卒業している人の場合を解説します。卒業後アルバイトなどをしている人もいれば、主に求職活動を行っているため特に経歴として書くことがないという人もいるでしょう。
アルバイト歴が長いものの、その間に複数のバイトを掛け持ちしていた場合は履歴書にどのような記載をすべきでしょうか。
履歴書の職歴に余裕があれば、掛け持ちしていたバイトを全て記載してもいいでしょう。ただし、1日~数週間程度の短期バイトについては記載すべきではない。継続的に勤務をしていたと言えるような勤務先に限定しましょう。
また、メインとなるアルバイト先のみ職歴欄に記載し、その他については自由記入欄などで補足するという方法もあります。
(引用元:履歴書の職歴欄にアルバイト歴を書いてもいいの?転職Q&A|マイナビジョブ20’s)
履歴書には正確な経歴を記載しなければなりません。ただし、第三者から見て読みやすくまとまっていることも大切です。短期アルバイトやアルバイトの掛け持ちなどをすべて書いてしまうと職歴欄が非常に長くなり、一見して分かりにくくなってしまいます。そのため記載する経歴の取捨選択を行いましょう。
アピールポイントになるものは盛り込もう
選び方での具体的なポイントは「この職歴はアピールポイントになるかどうか」です。上記の見本であれば、飲食業界に求職する場合、飲食店でのアルバイト経験はアピールポイントになります。
一方、就職活動をしながら短期のアルバイトを繰り返している場合などは職歴を割愛しても良いでしょう。卒業後から現在までの期間が空白になってしまうのが不安であれば、別紙として職務経歴書を作成しましょう。
新卒時の就職活動がうまくいかずアルバイトをしている既卒者は、正直に正社員として就職できなかったことを話し、就きたい職種で生かせるスキルを高めるためにアルバイトをしている、または自己啓発していると説明してもいいでしょう。
(引用元:アルバイト経験は履歴書の職歴欄・職務経歴書にどう書く? アピールにつながる書き方|転職実用事典「キャリペディア」 )
履歴書に職歴がなかったりアルバイトだけだったりする場合は、面接でそのことに触れられることが多いようです。新卒時の就職活動がうまくいかなかったことが原因の場合、そのことを隠したくなる気持ちもあるかもしれません。ただしすべての企業がアルバイトをしている人を敬遠するわけではありません。相性の良い職場を探すためには、経歴を正直に話すことも方法の1つです。