【中途採用】のデメリットは?
経験者を採用できる、キャリアアップが目指せるといったメリットを持っている反面、中途採用にはデメリットも存在しています。どのようなデメリットがあるのか、企業側・求職者側の順にご説明していきます。
企業側のデメリット
企業にとっての中途採用のデメリットの1つには、すぐにまた転職してしまうかもしれない、というリスクが挙げられます。中途採用で入社してくる人は、少なくとも一度は会社を辞めるという経験をしています。そのため会社を退職することにあまり抵抗を感じない人もいます。中には「合わなければ辞めればいい」と考えている人もいるかもしれません。
また、前職までの経験を買って採用したにも関わらず、思ったようなスキルを持っていなかった、という「ミスマッチ」な場合もあります。ほかにも経験があるが故に、自分のやり方に固執してしまう人もいます。どれだけ前職で良い結果を残していても、入社した会社で実力を発揮できなければ意味がありません。「自分の会社で活躍できるか」という点を考慮して採用をしなければ、自社のためにならない恐れすらあるのです。
求職者側のデメリット
上記でご紹介した企業側のデメリットは、求職者側にもいえることです。前職までの経験を生かして頑張ろう! と思っていても、人間関係がうまくいかない、環境面が整っていないなどの理由から思うように実力を発揮できない場合もあります。せっかく意を決して転職をしても、転職先で評価されない可能性があるのは大きなデメリットです。
またいざ入社してみると、仕事内容が、聞いていた、あるいは思い描いていたものとは異なっていたという場合もあります。「○○の仕事ができるというから入社したのに……」というギャップは、早々にモチベーションを下げてしまいかねません。
「第二新卒」は新卒?中途?
「新卒」や「中途」以外にも、求職者の種類を表す言葉があります。それが「第二新卒」という言葉です。第二新卒とは、最終学歴を卒業してから3年以内の若手社会人のことを指す言葉です。「新卒」とはいうものの、実際には中途採用の枠で選考を受けることになります。
中途採用とはいっても、1、2年程度の社会人経験では「即戦力」と呼ぶには経験が足らない可能性があります。しかし基本的なビジネスマナーや業界の知識などは備えられており、新卒ほど教育コストがかかりません。立ち上がりも早く、かつ若手であるということから、第二新卒を求める会社は多くあります。
おわりに
新卒採用と中途採用には、それぞれにメリット、デメリットがあることをご紹介しました。特に初めて転職をする場合、新卒採用時に求められたものを転職の面接でアピールしてしまうかもしれません。しかし中途の場合は経験を見られており、ポテンシャルをアピールしても企業にはあまり響かないのです。
企業側としては、新卒・中途の良い点を活用した採用活動を行うことで、組織を活発化させることができます。一方で、それぞれにデメリットもあり、採用に失敗してしまった場合はコストがかかりすぎてしまったり、仕事が増えてしまったりすることもあるのです。
新卒採用、中途採用それぞれのメリット・デメリットを理解した採用活動を行うことが、個人や会社がより成長できる環境をつくることにつながるでしょう。
参考
2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果|一般社団法人日本経済団体連合会
新卒採用と中途採用の違いとは?メリット・デメリットを比較してみた|neocareer PORTAL
中途採用とは?新卒採用との違い、採用計画から選考・入社まで完全解説|doda
誰も教えてくれない中途採用と新卒採用の一つの大きな違い|転職プロ
第二新卒はいつまで?企業が積極採用する理由と転職成功のポイント|PASONA
新卒一括採用とは|メリット・デメリット・問題点・見直しは必要か?|ボクシルマガジン社会人