要注意!新卒1年目の転職失敗パターン
新卒1年目での転職は、初めてであるがゆえに、転職の「失敗パターン」にハマってしまう可能性があります。新卒1年目が犯してしまいがちな転職の失敗とは、いったいどのようなものでしょうか? 今回は3つのパターンに分けてご紹介していきます。
自分で改善の努力をしていない
ありがちな失敗の1つ目は、「自分で現在の仕事環境を改善する努力をしていない」ということ。例えば「思っていた仕事ができない」、「希望する部署に配属されなかった」などの理由で転職する場合は要注意です。なぜなら「希望の仕事ができるように、その職場でどんな努力をしたのか」という点に、企業が注目する可能性があるからです。
もしも特段努力もせずに転職した場合、同じことを次の会社でもしてしまうのでは? と思われるかもしれません。また実際に繰り返してしまった場合、2社目の会社すら早期退職をしてしまう可能性もあるでしょう。これが自分で改善の努力をしていない結果、引き起こされる失敗パターンなのです。
会社では自分だけでなく、多くの社員が働いています。自分だけが希望通りでない、ということはないでしょう。また現在の部署での実力が認められたら、希望する職種への異動も可能かもしれません。せめて異動することが可能かを確認し、どうしても難しいという結論であれば転職することにし、転職時の面接で面接官に伝えれば納得させることができるでしょう。
自己分析が不十分
新卒1年目が転職で犯してしまいやすい失敗の2つ目は、「自己分析が不十分な状態で転職活動をする」ということ。転職を成功させるためには、現職での失敗経験を糧にすることが大切です。短い期間であっても、仕事からどんなことを学び、どんなことを考えたのか。その結果、自分はどんなことをしたいのか、どんなことが向いているのか、どんなことには耐えられないのかなどをよく考える必要があります。
自己分析が不十分なまま転職をしてしまうと、「なんとなく自分に合いそうだから」などとあいまいな理由で転職先を決めてしまう可能性があります。その結果、転職先でも「やりたいことができない」、「何か違う」などの違和感を覚えてしまうかもしれません。これが、不十分な自己分析によって引き起こされる失敗のパターンと言えます。
転職先の企業・業界の情報収集をしていない
失敗の3つ目として考えられるのは、「転職先の企業や業界の情報収集をしていない」ということ。現職では入社前と入社後とで、会社のイメージにギャップがあったという人もいるでしょう。企業が発信している表の情報だけでなく、「基本給はいくらだろう?」、「社員の定着率はどれくらいだろう?」、「取引先や業界はどのようなところだろう?」などと、細かな情報を集めるよう努めましょう。
情報収集が足りないと、入社してから「こうだと思っていたのに違った!」といった問題が起こりかねません。それがどうしても自分で耐えられないものである場合は、また早くに退職を考えることになってしまうでしょう。これが情報収集が足りない場合に生じる失敗パターンなのです。
とはいえ、特にインターネット上には多くの情報ががあります。全てを受け止めていては、いったいどれが本当の情報なんだろう? と困惑してしまうかもしれません。そんなときには実際に転職を希望する企業の社員に聞いてみたり、転職エージェントに相談してみたりするなど、周りの人を頼りましょう。
おわりに
せっかく選んだ新卒入社の企業を離れることに抵抗がある人もいるかもしれません。しかし事実、毎年大卒では約10%、高卒では約20%もの新卒1年目の人たちが、新たな環境を求めて離職しているのです。
転職を決意したのであれば、次は失敗しない! と強く思う人も多いはず。だからこそ自己分析をし、企業の情報も集めた上で、会社を見極める力を身につけましょう。
参考
新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)を公表します|厚生労働省
新卒入社1年目、2年目で転職は厳しい?─成功のポイントとは?|RECRUIT AGENT
私が感じた新卒1〜2年目の転職で失敗する7つのパターンと成功法!|入社1年目の転職