入社後すぐに辞めることのデメリットとメリット
デメリット
デメリットとしては以下のようなことが挙げられるでしょう。
- すぐに会社を辞めるのではないかと思われる
- 新卒から短期間で転職を繰り返すと転職活動で書類選考に通過しづらくなる
- 1年以内働いていないと失業給付が受給できない場合がある
- 転職先を決めないまま退職すると経済的負担が大きい
- 収入が減る場合もある
企業は採用した社員が長期間働いてくれることを期待しています。そのため、採用してもすぐに辞めるかもしれないと思われるのは大きなデメリットです。面接ですぐに転職する理由を聞かれた場合は退職理由や転職先企業への志望動機などをしっかりと説明して、企業側の不安を払拭するとよいでしょう。
メリット
すぐに転職するメリットとしては、以下のようなことがあります。
- 時間を無駄にしなくても済む
- 企業が経験よりポテンシャルを見て採用するため未経験の業界にチャレンジしやすい
- 第二新卒の需要が高まっており、転職先の選択肢が豊富
- 自分のやりたい仕事や入社したいと思っていた企業にチャレンジできる
労働力不足により第二新卒に注目が集まる今、挑戦したい仕事が未経験の分野であれば、挑戦をする良い機会といえるでしょう。転職先で後悔しないためにも、自身が何をしたいのか、また、転職先の業界や企業がどのようなものか、しっかりと下調べをしましょう。
転職理由別!転職した方がよい場合、止めた方がよい場合
転職した方がよい場合
早く転職をした方がよい場合もあります。例えば、サービス残業や法令に違反する過重労働が横行しているような職場であれば、なるべく早期に転職を検討した方がよいでしょう。
また、上記のような場合以外にも、転職の目的が明確である場合は、早い段階からキャリアを再構築することができます。特に、異業種にチャレンジしたい場合は、第二新卒など若年層の採用では経験よりもポテンシャルが重視される傾向にあるので経験を積んでからよりも転職が容易となるでしょう。
<すぐに転職を考えた方がよい場合の例>
- サービス残業、限度を越えた過重労働など職場環境が劣悪な場合
- パワハラやセクハラなどが横行している
- 会社の経営状況に大きな問題があり、倒産リスクが高い
- 仕事内容が入社前の説明と明らかに異なる
- 仕事内容が合わない、やりたい仕事が他にあることが明確になった
転職をやめた方がよい場合
一方で、転職をする前に一度、考え直した方がいいケースもあります。例えば、転職目的があいまいな場合です。「周囲が転職をして、転職先で楽しく仕事をしているのが羨ましくなった」、「なんとなく、今の仕事が楽しくないので、他の会社に転職をした」など転職目的が不明確な場合は転職先でも不満を持ったり、転職したことを後悔する可能性があるでしょう。
その他にも、仕事に慣れておらず、ミスを連発して辞めたくなったというような場合は、会社を変えても問題解決にはならない場合が多いでしょう。
また、人間関係も転職理由の中でも上位を占めるものですが、原因が自分自身にある場合は転職はおすすめできません。自身の行動を改めれば、今の組織でも人間関係を修復できる可能性がありますし、自身の行動を改めなければ転職先でも同様のトラブルに遭遇する可能性があるからです。
<転職を辞めた方がよい場合の例>
- 転職の目的があいまい
- 仕事に慣れていないことが原因の場合
- 自分自身に問題があり、人間関係がうまくいっていない
- 仕事内容がつまらないがとくにやりたいことは明確ではない
会社に大きな不満がない場合は、まずは転職せずに済む方法を模索してみることをおすすめします。例えば、やりたい仕事がある場合、転職をしなくても部署異動をすれば希望がかなうこともあります。また、人間関係に悩んでいる場合も異動によって問題が解消されることもあります。
また、会社組織において、全ての人の希望を100%かなえることが難しいという現実もあります。このことを認識しておかなければ、将来的に転職を繰り返すことになるでしょう。
転職をするときの心得
転職を検討するときにまずは考えるべき4つのポイントをご紹介します。
①転職の目的や企業に求める条件を明確にする
転職をすれば全ての問題が解決するわけではありません。転職で得るものもありますが、失うものももちろんあります。何のために転職をするのか、企業に求める条件を明確にした方がよいでしょう。
②安易に現在の仕事を辞めない
転職活動には時間がかかります。仕事を辞めてから転職活動を始めると、経済的負担が大きく、十分な検討ができないまま転職をして、転職先で後悔することになりかねません。基本的には在職期間中に転職をするようにするとよいでしょう。
③パートナーからの理解を得ておく
結婚している場合はパートナーからの理解は必須条件です。パートナーの理解を得ないまま転職活動を行うと、転職先が決まっても、パートナーの反対により転職を断念するケースもあるそうです。
④今の職場で実現できないのか考える
転職の理由によっては、社内異動で望んでいることがかなう場合もあります。転職目的を考えて、転職をした方がよいのか、それとも社内異動を希望する方がよいのかしっかりと検討しましょう。
まとめ
新卒ですぐに転職することは、メリットがある一方で、リスクやデメリットもあります。転職した後に後悔しないためにも、自身の転職目的を具体的に考え、転職して果たしたいことを会社に残ったままで実現できないのか、しっかりと考えて決めるようにしましょう。
参考
新卒だけど会社を辞めたい…。新卒が退職するメリット・デメリット | マイナビAGENT
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