新卒で早期離職とならないためには?
新卒で早期退職してしまうのは悪いことではありませんが、なるべく避けたいと思う人もいることでしょう。
早期退職とならないためには、学生のうちにどのようなことをすれば良いのでしょうか。おすすめの対策は次の通りです。
応募前に会社関連の情報収集を入念に行う
求人に応募する前に、公式ホームページやプレスリリースサイトでお目当ての会社と競合他社に関する情報を調べておきましょう。
特に毎年リリースしている業界地図は、新卒の学生にとって有効な日本や海外の企業に関する動向などの情報をたくさん掲載しているので、すき間時間に読むことをおすすめします。
また、ベンチャー企業やスタートアップ企業は事業の展開が早いので、入社前には聞かされていない事業やプロジェクトが入社後にはスタートしているというケースもあります。このように企業それぞれの特性を観察する力を備えることが必要です。
会社が求めている能力と適性を把握する
就活中に会社や業界情報を集めるとともにしておきたいのが、会社側が新卒に求めている能力と適性がどのようなものであるかを把握することです。
海外系や情報システム系の部署では、応募要項に資格や適性を記載している場合もあります。
実際に日本航空の客室乗務員の募集サイトでは「TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有する方」と記載されています。
また、必須の資格でなくても「ITエキスパート取得者優遇」といった内容が募集要項に記載されているケースもあるので、チェックしておきましょう。
参考
人材教育と研修制度について確認する
若手の社員が第一線で活躍できるよう、人材教育や研修に力を入れている会社もあります。実際、どのようなカリキュラムで展開しているのかもチェックしておきましょう。
そして、そのカリキュラムが3ヶ月程度の短期的なものであるか、半年以上の中長期的なものであるかも知っておくと良いでしょう。
まとめ
新卒3年以内に、3人に1人が会社を辞めています。特に離職率の割合が高いのが「BtoC」のサービスを展開している業界です。また、大学の新卒における主な離職理由は、自身の希望と業務内容のミスマッチ・人事制度や待遇・職場の人間関係などが挙げられます。そして、新卒として入った会社を早期退職しないためにも、就活時期に入念な対策をすることが重要です。企業情報を細かく収集しつつ、企業が求めている能力や適性を把握し、人材教育及び研修制度を知ることをおすすめします。
参考
新卒入社3年以内離職の理由に関する調査|Adecco Group
若者の早期離職と長時間労働の是正 2017年07月03日 | 大和総研グループ | 菅原 佑香