苦手な物理を克服する3つの勉強方法
いくら苦手だと思っても、定期テストや受験では出題される物理科目。苦手だからといって、点数を取らなくて良いというわけにはいきません。
それではどのように勉強を重ねていけば、物理の苦手を克服できるのでしょうか? 今回はおすすめの物理の勉強方法を3つご紹介します。
(1)やさしい参考書で勉強する
物理を克服するための勉強法の1つ目は、やさしい言葉で書かれている参考書で勉強するということです。特に教科書がよく分からないという場合は、解説が自分に合った参考書を使用するのが良いでしょう。
参考書にはさまざまな種類があります。かわいらしいイラストが使われているもの、漫画で学ぶことができるもの、暗記用の問題集が収録されているものなど多岐にわたります。書店で実際に中身を見てみて、取り組みやすそうな参考書を選びましょう。
例えば『高校 やさしくわかりやすい物理基礎』(文英堂)は、イメージしづらい授業内容をイラストにして説明しています。1つ1つがやさしい言葉で解説されており、苦手意識のある子でも読みやすい参考書の1つです。
(2)図を描きながら考える
物理を克服するための勉強法の2つ目は、図を描きながら考えるということです。ご紹介したように物理が苦手な子供の中は、内容が頭でイメージしづらいため理解がしづらい、という場合があります。問題文の内容を捉えやすくするためには、自分で図を描きながら考えるという方法がおすすめです。
もちろん詳細な図を描くというわけではありません。問題文にある文言を使って、簡単に図式化してみるのです。線や図形などを用いて、問題文を整理していきます。図式化することで文字だけだった問題文が理解しやすくなり、頭に入りやすくなるでしょう。
ただし図を描きながら考えるときには、アレンジを加え過ぎないように気を付ける必要があります。あくまでも問題文に記載されている情報を使って図を描いていきます。想像を膨らませて、記載のない情報を加えないように注意しましょう。
(3)簡単な問題から演習を繰り返す
物理を克服するための勉強法の3つ目は、簡単な問題から演習を繰り返すということです。物理の問題の中には、1つの問題の中で複数の公式を用いなければ解けないものもあります。まずは1つの公式だけを使って解けるような、簡単な問題の演習を繰り返しましょう。
演習問題に取り組む前に、教科書の内容を完璧に理解しておく必要はありません。なんとなく、こういうことかな? というくらいに押さえることができたら、基本問題を解いてみましょう。教科書を読むだけではピンと来ない説明であっても、実践練習を行うことで理解できるものもあるからです。
簡単な問題を繰り返し解いていくことで、1つ1つの公式が着実に使えるようになっていきます。ひととおり簡単な問題が解けるようになったら、複数の公式を使用するような難しい問題を解いていきましょう。
おわりに
それぞれの子供に得意な科目・不得意な科目があることは当たり前のことです。特に物理は日常生活と結び付きづらく、苦手とする子供も多いかもしれません。
しかし物理が苦手であっても、その理由を考えることでどうすれば克服できるかを考えることができます。苦手であるということを受け止めた上で、一歩ずつ克服できるよう取り組んでいきましょう。
参考
シンポジウム「理数教育における魅力の創造 Part1」高校生の考え・感じ方アンケート調査より|奈良女子大学コラボレーションセンター
物理の苦手を誰でも最短で克服する勉強法|MSM
夏に苦手を解消!【物理】苦手意識をなくすために、得点力を伸ばして自信をもとう!|大学受験パスナビ
物理が苦手な受験生に贈る、正しく着実な公式の勉強法|慶早進学塾
【受験物理勉強法】苦手な物理を独学で克服できる!|Studyplus
高等学校物理における生徒の学習意欲を高める指導方法の研究|専門研修員 中山敬也(川崎市立川崎総合科学高等学校)
物理の学習法|大学への物理〜その対策に関する一考察