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ドラマで取り上げられたこともあり、人気の職業となっている検察事務官。かっこいい仕事だけれど、難しそうだからと諦めてはいませんか? 実は検察事務官には高卒でもなることができるのです。当記事では高卒で検察事務官になるまでの道のりと、目指す際のコツについてご紹介します。
もくじ
検察事務官とは?
検察事務官は、全国の検察庁で事務業務を行う仕事をする人です。事件の容疑者に対して取り調べを行ったり、逮捕をしたりすることもあります。そのほか人事や会計業務など、さまざまな事務業務に取り組んでいます。その仕事内容は多岐にわたるといえるでしょう。
検察官(検事)などと一緒に働き、彼らの指示を受けて事務を中心にさまざまな業務をこなしていきます。ただし事務とはいうものの、検察事務官は立派な国家公務員です。一般の就職と同じような方法では、検察事務官になることはできません。
高卒から検察事務官になる道のり
幅広い業務をこなす上に、検察事務官は国家公務員です。高卒では目指すことができないのでは? と思う人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は高卒でも検察事務官を目指すことが可能なのです。この章では高卒から検察事務官になるまでにたどる必要がある道のりをご紹介します。
(1)国家公務員採用一般職試験(一次試験)に合格
ご紹介したように検察事務官は国家公務員です。まずは国家公務員の試験に合格することが、検察事務官の職種にチャレンジするために必要な第一関門となります。人事院のホームページによると、2019年度の試験で受験資格があるのは以下の条件に当てはまる人となります。
(1) 2019(平成31)年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者(2017(平成29)年4月1日以降に卒業した者が該当します。)及び2020年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2) 人事院が(1)に掲げる者に準ずると認める者
(引用元:国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)|人事院)
高卒の場合は、国家公務員採用一般職試験における高卒者試験を受験することが可能です。また、高等学校卒業程度認定試験を受験している場合も、高卒認定試験に合格した日から2年以内であれば同様の条件をクリアしているとみなされます。
国家公務員採用一般職試験には一次試験と二次試験があります。一次試験では基礎能力や職務への適性を問う問題が出題されます。出題形式は多肢選択式です。きちんと対策をして臨むことで、一次試験を合格できる確率を上げることができるでしょう。
(2)国家公務員採用一般職試験(二次試験)に合格
一次試験に見事合格することができたら、次は二次試験に臨みます。二次試験は人物検査となり、国家公務員としてふさわしい人物かどうかを判断されます。
二次試験では個別面接が行われ、人物面をじっくりと審査されます。見られるポイントとしては人柄や考え方、そしてコミュニケーションの能力が見られるでしょう。どうして国家公務員や検察事務官になりたいのか、どんなことをして貢献していきたいのかなど、自分の考え方をしっかりまとめてから臨みましょう。
(3)各検察庁の面接に合格
残念ながら国家公務員採用一般職試験に合格するだけでは、検察事務官になることはできません。試験に合格した上でさらに、志望する各検察庁に応募し、面接に合格して初めて検察事務官となることができるのです。
検察庁は全国各地に設置されています。しかし、勤務を希望する検察庁で検察事務官の採用を行っているとは限りません。各検察庁のホームページの「調達・採用情報」のページから、「国家公務員採用一般職試験(高卒程度)」を募集しているかどうかを確認できます。
応募したい場合はホームページの記載に沿って、面接依頼の連絡を送ります。各庁での面接に合格して、晴れて検察事務官として働くことが決まるのです。
参考