留学に必要な語学力・提出書類
英語力証明
英語を第二言語とする外国人は、TOEFLかIELTSの成績書を提出する必要があります。いずれも入学希望日より2年以内に取得したもので、テスト実施機関から大学に直接オンラインで送られたものでなければいけません。また、TOEFLはいくつか種類がありますが、インターネットベースのテスト「iBT」のみが受け付けられます。
TOEFLやIELTSについて、合格最低ラインは設けられていません。ただし、以下の条件を満たしていれば、入学後に留学生を対象に実施される英語のテストが免除されます。
- TOEFLE(iBT) 合計90点以上かつ各セクション20点以上であること
- IELTS 合計6.5点以上かつ各バンド6点以上であること
参考
高校の成績書
GPAの代わりに求められるのが、日本の高校の成績書です。学校に英文の成績書を発行してもらいましょう。理想としては、全科目で上位10%以内に入る成績を納めていれば合格の確率が上がります。
日本の学校の成績書は、かつて相対評価が行われていた影響で、絶対評価に変わった今日でもアメリカの学校より厳しい評価がつく傾向があります。優秀であるにもかかわらず、GPAに換算すると3.75に届きそうにない場合は、学校の先生に頼んで推薦状にシステムの違いを説明する内容を盛り込んでもらうといいかもしれません。
SATまたはACTテストの結果
USCに新入生として入学する場合、アメリカの高校生と同様、SATまたはACTのスコアを提出しなくてはなりません。一方で、先にほかの大学に在学した後にUSCに編入学する場合は、SATやACTのスコアは必要ありません。
推薦状
高校や在籍中の大学からの推薦状が必要となります。特に映画学部は推薦状が3通必要です。
エッセイ
アメリカ留学を考える際、願書を出すのは1校とは限らないでしょう。複数の大学にそれぞれ願書やエッセイを提出するのは大変な労力を強いられるため、Common Applicationという多くの大学が採用している共通の願書フォーマットがあります。USCもCommon Applicationを採用しており、その中で5つのテーマのエッセイを求められます。内容は、大まかな自己PR、過去の経験が今の自分にどのような影響を与えたか、自分が将来どのように社会に影響を与えるか、などです。
芸術系学部志望の際は、それ以外にポートフォリオなども求められます。
留学にかかる費用と節約方法
南カリフォルニア大学の学費・生活費・奨学金
USCの留学費用は、学費と生活費を合わせて年間約850万円です。
授業料 | $57,256 |
その他学校納付金 | $939 |
住居費 | $9,616 |
食費 | $6,300 |
書籍代 | $1,200 |
個人的支出 | $1,564 |
交通費 | $584 |
合計 | $77,459
≒JPY8,448,000 |
参考
Cost and Financial Aid | USC Undergraduate Admission|University of Southern California
年間850万円は、ほとんどの人にとって奨学金などのサポートなしに支払うのは難しい額でしょう。20%以上の学生が成績優秀者に与えられる奨学金を受けています。外国人でも受けられる奨学金が多数あるので調べてみましょう。
参考
Scholarships | University of Southern California
コミュニティカレッジからの編入で留学費用を節約
アメリカの四年制大学で学びたいけれど留学費用はなるべく抑えたい場合、まずコミュニティカレッジで2年間学んでから四年制大学の3年生に編入するという方法があります。コミュニティカレッジは公立の2年制大学で、学費は年間1万ドル前後です。また、コミュニティカレッジは基本的に誰でも入れるオープン・アドミッション制であるため、高校の成績に関係なく留学できます。しかし、四年制大学への編入時にはコミュニティカレッジのGPAが選考対象となるため、コミュニティカレッジ入学後はしっかりと頑張る必要があります。