⑪名詞と冠詞
名詞と冠詞についても学習します。名詞と冠詞の関係でいえば、不加算名詞が代表的です。不可算名詞は、数えることができない名詞や総称を表す名詞、抽象的な名詞を指します。例えば、数えることができない名詞はmilk, water, bread,paperなどがあり、総称を表す名詞は、money, furnitureなどがあり、抽象的な名詞はinformation, homeworkなどがあります。
⑫代名詞
代名詞は、その名のとおり名詞の代わりになる品詞です。これは、同じ名詞を繰り返し使わないためのものです。代表的なものには、itがあります。ほかにも、one, ones, that, those,both, either,neither, another, the otherなどが代名詞です。使い分けにはルールがあるので、覚えるのは大変ですが、スッキリとした英文を作るには欠かせない要素です。
⑬形容詞
形容詞は、名詞を修飾する役割と補語になる役割を持っています。形容詞の基本的な用法に加えて、be able to~のような「~できる」という用法や、数量形容詞を学習します。数量形容詞は、数や量を表すときに頻繁に活用しますので、確実に押さえておきたいところです。
可算名詞に使われる数量形容詞
- many, a lot of(多い)
- a few (少し)
- few(ほとんどない)
不可算名詞に使われる数量形容詞
- much, a lot of(多い)
- a little(少し)
- little(ほとんどない)
⑭副詞
副詞は、名詞以外のものを修飾する品詞です。主に「いつ、どこで、どのように、どのくらい」を表します。時間であれば、yesterday, tomorrow, this morningなど、場所であれば、here, over there, homeなど、どのようにであれば、carefully, happilyなど、どのくらいであれば、often, usuallyなどの頻度を表す言葉が代表的な副詞です。また、fortunatelyのように文全体を修飾する副詞も存在します。
⑮接続詞
接続詞は、thatを使うものとそれ以外のものに分類することができます。thatは「~ということ」と訳され、名詞節を導きます。その他の接続詞としては、if, by the time, as, sinceなどが挙げられます。
⑯前置詞
英語に苦手意識を持ってしまう1つの原因となる前置詞も、高1で理解しておきたい内容です。at, on, in, to, for, by, of, out of, under, overなどは頻出であるため、前置詞の持つイメージをきちんと理解できるようにさまざまな使い方に触れることをおすすめします。
高1で英語をきちんと学習したい2つの理由
大学入試や高校卒業以降のことを考えると、高1で英語を学習したい理由が2つあります。英語の重要性と、英語学習の特性に焦点を当てて解説していきます。
大学入試で絶対に使う教科だから
「英語」は、世界で活躍したいと思う人には必須の言語といって過言ではありません。英語が公用語の国以外でも、多くの国で英語を学習することからもよく分かります。日本でも、理系であろうと文型であろうと英語は入試で必須科目です。
また、もっと先の就職のことを考えてみると、英語力があればさらに選択肢が広がるでしょう。せっかく学校で習うのであれば、自分のものにしてしまうくらいの気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。
すぐに結果が出にくい教科だから
英語は、入試では必須科目になりますが、すぐに結果が出にくい科目です。なぜなら、語彙力や文法知識が一定以上必要になるからです。高1のうちに英文法を頭に入れることができれば、高2・高3になったとき、熟語表現や読解、長文といった分野に取り掛かりやすくなるでしょう。
また、文法だけでなく単語量も増やしておくことで、得点アップにつなげることができます。1語や10語覚えたからといってすぐに得点にはつながりませんが、高1のときからコツコツと単語の知識を積み重ねていけば、1年間で1,000単語を覚えることも可能です。ぜひ2年後、3年後の見通しをもって、学習に臨んでみてください。
まとめ
高1の英語は、中学校で学習した基礎の上になっており、高2・高3の基礎となる大切な内容を多く含んでいます。時制や前置詞など、英語を使う上で必ず理解しておきたいポイントをうやむやにしないように、高1の段階で英文法の基礎を築けるように学習することをおすすめします。
参考
高校生必読!高校英語文法が驚くほど理解できる45の記事を総まとめ|スタディプラス
2018(平成30)年3月に告示された高等学校学習指導要領の分析報告|河合塾