TOIEC®600点は標準！試験対策と勉強方法・参考書をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

600点は履歴書に書ける！TOEIC®スコアの社会的評価

TOEIC®はビジネスシーンが問われる出題があるため、日常よりもビジネスで使える英語能力を測る傾向が強い検定試験です。今、業務が国際化する企業が増え、国の垣根を超えたコミュニケーションが必要となっています。そのため企業では業務を円滑に進めるために必要な英語能力を社員に求めており、英語能力向上の指標とすべくTOEIC®テストの受験を社員に求めています。それでは、TOEIC®スコアの社会的評価はどの程度なのか、見てきましょう。

企業が社員に期待するTOEIC®スコア

TOEIC試験を運営するIIBCが調査した、企業が期待するTOEIC®スコアについてまとめたのが次の表です。

【企業が社員に期待するTOEIC®スコアの範囲と平均スコア】

参考

「上場企業における英語活用実態調査」報告書｜TOEIC、P10・12

上記表を見ると、国際業務を行わない企業や部署が求めるTOEIC®スコアは600点です。つまり、社員に英会話の要点が分かる程度のコミュニケーション能力を期待しているのです。この企業期待を踏まえると、TOEIC®600点は企業が求める英語コミュニケーション能力を一応満たしていることが分かります。

しかし、国際業務を行う企業や部署、そして外資系のように英語を母国語とする人々が多く働いている職場では、TOEIC®600点では業務を円滑に行うことのできる英語能力があるとはみなされないようです。

社会的に英語能力が高いと認められるためには、TOEIC®600点では足りないためさらなる努力が必要です。

TOEIC®スコアが採用や昇格・昇進を左右する場合も

業務のグローバル化が進む昨今、企業は国際的に通用する人材を求めています。そのため、採用や昇格・昇進を決める要件にTOEIC®スコアを考慮する企業が増えています。

【企業が社員採用時に期待するTOEIC®スコアの範囲と平均スコア】

【企業が社員の昇進・昇格時の要件とするTOEIC®平均スコア】（単位：点）

参考

「上場企業における英語活用実態調査」報告書｜TOEIC、P12

上記の2つの表から、就職状況を有利にするTOEIC®スコアは625点以上と分かります。そのため、TOEIC®625点以上を獲得していると、履歴書に書けば就職において自己アピールできると考えられています。

小学生から大学院生までのTOEIC®平均スコア

英語4技能を測るためにいくつかの検定試験を組み合わせて受験しなければならないTOEIC®は、大学入試のシステムには組み入れられていません。しかし、英語能力を測るテストとして有名であるためか、多くの若年層が受験しています。TOEIC試験を運営するIIBCが2018年度のTOEIC®受検者の学校・学年別の平均スコアを調査したものをまとめたのが次の表です。

【2018年度TOEIC®受験者の学校・学年別の平均スコア】

参考

TOEIC Program DAA2019(和文)2019年6月版｜TOEIC、P9

上記の表を見ると、日本のTOEIC®受験をした学生のほとんどがTOEIC®500点以下で、企業が期待する英語能力には足りていないことが分かります。ただし、TOEIC®はビジネスシーンの出題も多く出されることから、実務経験のない社会人未満の子供たちにとっては得点しづらいとも考えられます。

社会人未満でTOEIC®テストで600点を取っていると、英語ができると思い込むことがあるかもしれませんが、実際社会に出るとあまり高評価されません。将来性を考えて英語能力を向上したい場合は、TOEIC®600点の現状に満足せずにさらなる努力が必要です。