漢検1級によく出題される四字熟語
漢検1級に出題される四字熟語を下記にまとめました。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
鴉雀無声 | あじゃくむせい | 周囲に動くものもなく静まりかえった様子。 |
為虎傅翼 | いこふよく | さらに力をつけること |
影駭響震 | えいがいきょうしん | ひどく恐れて震えあがること |
甕裡醯鶏 | おうりけいけい | 世間の事情がわからない人のたとえ |
渇驥奔泉 | かっきほんせん | 勢いが非常に激しいことのたとえ |
譎詭変幻 | けっきへんげん | 様々な不思議で奇妙な様子に変化すること |
鑿壁偸光 | さくへきとうこう | 苦学のたとえ |
蝉噪蛙鳴 | せんそうあめい | うるさいだけで役に立たない議論 |
賤斂貴発 | せんれつきはつ | 物価の安定を図る方策のこと |
黛蓄膏渟 | たいちくこうてい | 水面が落ち着いて静かな様子 |
濯纓濯足 | たくえいたくそく | 世の中の流れに合わせて身の振り方を変えること。 |
躊躇逡巡 | ちゅうちょしゅんじゅん | いつまでも悩んで、物事を決めることが出来ないこと。 |
棣鄂之情 | ていがくのじょう | 仲が良く美しい兄弟の情こと |
佩韋佩弦 | はいいはいげん | 自分の短所の改善に努めること |
被髪纓冠 | ひはつえいかん | 尋常でなく急ぎ慌てること |
参考
漢検1級の四字熟語を勉強するコツ
漢検1級の四字熟語は非常に難易度が高いものです。四字熟語の漢字の書き取りや読み方を覚えることはもちろんのこと、四字熟語の意味も理解しておかないと高得点をとることは難しいでしょう。では、漢検1級の四字熟語はどうやって勉強していけばいいのでしょうか。四字熟語の勉強するコツをご紹介していきます。
意味も覚える
漢検1級の四字熟語を覚える際には意味も一緒に覚えましょう。四字熟語の辞典で勉強すると、意味も載っているので効率がいいでしょう。特に、下の四字熟語辞典は、四字熟語の2字ずつの意味まで載っているので、おすすめです。
四字熟語は4000語を収録していて、故事成語の出典、由来などの説明も書かれています。漢検1級を受ける方には必須の辞典ではないでしょうか。
関連する四字熟語も一緒に覚える
四字熟語を覚える際に、関連した四字熟語も一緒に覚えると記憶に残りやすいです。関連する四字熟語を覚えていくと、同じ漢字が出たときは復習にもなります。同じ漢字を使う四字熟語や対義語・類義語、意味が似ている四字熟語など、1つの四字熟語から幅広く覚えていきましょう。
分からない漢字があれば調べる
分からない漢字があれば調べるクセをつけておきましょう。漢検1級はほかの級に比べ格段にレベルが高くなります。勉強し始めのころは、難しく分からない漢字に多く出会うでしょう。最初のうちは分からない漢字を調べることばかりでしょうが、根気強く続けていくことが大切です。
漢字を調べるときには、漢字の書き取り・読みはもちろんのこと、漢字の意味やどんな単語に使われるか、どんな四儒熟語に使われているかも一緒に覚えましょう。
問題集を繰り返し解く
新しい問題を次々と解くよりも、同じ問題を繰り返し解く方が記憶の定着率はいいでしょう。間違った問題をそのままにしておくと、また同じ問題で間違ってしまいます。何冊も問題集を買うよりも、1冊に絞って問題集を繰り返し解くことをおすすめします。問題集を解いて自信をつけたら過去問を解いてみましょう。
上記の過去問は、1級、準1級の検定問題が3回分収録されています。合格者の平均得点や、答案用紙の原寸大の見本なども収録されており、試験対策として活躍してくれる一冊です。
まとめ
漢検1級では約6000字の漢字を覚える必要があります。特に四字熟語は、書き取り・読み・意味を理解する必要があり、覚えるにはかなりの時間がかかるでしょう。漢検1級に合格するには80%以上の正解率が必要なので、ケアレスミスは防ぎたいところです。
問題集を繰り返し解いて、1つでも多くの漢字を覚えるよう心がけましょう。
参考
漢字検定準1級レベル 四字熟語問題 一覧|漢字検定準1級 無料練習問題