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漢検は漢字能力を測定する技能検定です。検定級は1級から10級まであり、3歳から102歳までの幅広い年齢層の方が受検しています。その中でも漢検3級に合格するためには、どのような勉強法をすれば良いのでしょうか? 当記事では、漢検3級に合格する勉強法と苦手な方が多い四字熟語を覚えるコツをご紹介します。試験勉強を始める前に、ぜひご一読ください。
漢検3級のレベルはどのくらい?合格率や勉強時間を紹介
漢検3級合格のレベル・合格率
漢検3級合格のレベルと合格率は次のとおりです。
漢検3級のレベル | 中学校卒業程度 |
対象漢字数 | 1,607字 |
審査基準 | 【程度】 常用漢字のうち約1,600字を理解し、文章の中で適切に使える。*1 【読み書き】 小学校学年別漢字配当表のすべての漢字と、その他の常用漢字約600字の読み書きを習得し、文章の中で適切に使える。*2 |
合格率 | 毎回おおむね40%台で推移 |
主な出題内容 | 漢字の読み 漢字の書取 部首・部首名 送り仮名 対義語・類義語 同音・同訓異字 誤字訂正 四字熟語 熟語の構成 *3 |
合格基準 | 200点満点中70%程度正解すれば合格 (140点程度正解すれば合格) |
試験時間 | 60分 |
*1 *2 *3:各級の出題内容と審査基準|漢検の概要|日本漢字能力検定 より引用
参考
年度・回ごとの級別志願者数・合格者数|調査・データ|日本漢字能力検定
各級の出題内容と審査基準|漢検の概要|日本漢字能力検定
漢検3級のレベルは中学校卒業程度です。合格率は毎回40%台を推移しています。試験問題は過去問から出題される傾向があり、勉強を続ければ比較的合格しやすい検定です。独学でも十分に合格を狙えるでしょう。
漢検3級合格に必要な勉強時間
漢検3級合格に必要な勉強時間は、受検者が持つ漢字の知識レベルにより異なります。漢字の知識が多少ある場合は、40時間程度の勉強時間が目安です。仮に1日1時間勉強した場合は、約1ヶ月半の勉強期間が必要になります。
漢字の知識がない場合や苦手だと感じる場合は、40時間以上の時間を確保し、勉強期間も多めに確保すると安心です。
【漢検3級に合格できる勉強法】ポイント3つ
【ポイント1】まずは過去問から始めて自分の苦手分野を知る
具体的な勉強方法
まずは、試験1回分の過去問を一通り解いてみましょう。答え合わせをしたときに不正解が多い分野が今現在での苦手分野です。こうして見つけた苦手分野から重点的に勉強をしていけば、効率よく勉強が進みます。
問題例|漢検の概要|日本漢字能力検定から、漢検の過去問1回分の問題と解答が無料で閲覧可能なので、参考にしてください。なお、漢検は過去問からの出題が多いので、このときに間違えた問題にはマークを付けて復習できるようにしておきましょう。
おすすめ問題集
過去13回分も過去問を収録しています。ある程度点数が取れる方も、最低3年分は解いて練習をしておくと安心です。合格者平均点や答案用紙の実物大見本が付いていて実践的な内容です。
【ポイント2】苦手分野を分野別問題集を使って特訓する
過去問を一通り解いて苦手分野を見つけたら、苦手分野を分野別問題集で特訓しましょう。苦手分野が特になかった場合は、配点が高い分野から勉強すると良いでしょう。配点は下記を参考にしてください。
- 配点が高い分野
問題形式 | 配点 | 解答形式 |
漢字の読み | 30点 | 筆記 |
同音・同訓異字 | 30点 | マークシート |
熟語完成(穴埋め式) | 10点 | マークシート |
熟語の構成 | 20点 | マークシート |
部首 | 10点 | マークシート |
対義語・類義語 | 20点 | 筆記 |
送り仮名 | 10点 | 筆記 |
四字熟語 | 20点 | 筆記 |
誤字訂正 | 10点 | 筆記 |
漢字の書き取り | 40点 | 筆記 |
参考
平成30年度(2018年度)第一回検定試験問題|日本漢字能力検定
分野別問題集を使った具体的な勉強方法
問題集を使って勉強をするときは、下記をポイントに勉強を進めると知識が習得しやすくなります。
- 間違えた問題はできるまで繰り返す
- 読みは声に出して覚える
- 漢字は手を動かして書いて覚える
間違えた問題はできるまで繰り返すことが大切です。問題集には解答を書き込まず、問題を解いた日付と解答の○×だけを明記しましょう。これにより、繰り返し演習がしやすくなります。そして、漢字を覚えるときは声に出して読んだり、実際に書いたりして覚えましょう。五感を使って覚えることで忘れにくくなります。
勉強していく中で特に覚えにくい漢字があるときは、覚えるときに目をつぶって漢字を書いてみましょう。目をつぶって書くことで書き写しではなく、頭の中にある記憶をたどって書く練習になるため、記憶が定着しやすくなります。
おすすめの問題集
日本漢字能力検定協会が編集した分野別問題集で、苦手分野から勉強したいときに最適です。
日本漢字能力検定協会によるステップ式問題集です。新出配当漢字を50音順に掲載しています。実力の確認や基礎力の構築に向いた問題集です。
【ポイント3】過去問を制限時間内に解いて実践力を付ける
分野別問題集で苦手分野を一通り勉強できたら、解いたことがない過去問を1回分解いてみましょう。ここでは、
- 制限時間60分で解けたか
- どの分野が難しいと感じたか
をチェックします。
制限時間内に解けなかった場合は、どの分野で時間がかかってしまったのかを確認し、その分野をもう一度勉強し直すようにしましょう。また、難しい分野が新たに出てきた場合は、その分野を再度勉強してください。
【ポイント2】【ポイント3】の流れを繰り返すことで漢検3級に必要な知識が定着し、さらに試験の実践力を養えます。勉強を続けるほど自分のレベルが上がっていることが実感できるので、コツコツ頑張りましょう。