漢検4級の合格点やレベルの目安は?出題内容や効果的な勉強法も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

漢字の能力を測る検定「漢検」は、幅広い年齢層の人から親しまれている試験です。なかでも漢検4級は、3級、準2級に次いで受験者の多い級として知られています。当記事では、漢検4級の合格点やレベルの目安、出題内容などをまとめて紹介します。

漢検4級のレベルの目安

漢検を実施している公益財団法人日本漢字能力検定協会によると、漢検4級のレベルは「中学校在学程度」、漢字数で言うと1322字です。

漢検4級のひとつ下のレベルの5級では「小学校6年生修了程度」の漢字1006字が対象となっています。そのため、すでに漢検5級に合格している人は、約300字の漢字を新しくマスターすれば合格は難しくありません。

漢検1級から10級の中で、いきなり4級から受験する人も多く、小学生でもしっかりと勉強すれば十分合格に手が届くレベルが漢検4級です。漢検の公式サイトでは、漢検受験級の目安チェックができるようになっているので、自分のレベルがはっきり分からない場合は利用してみるのもいいでしょう。

参考

漢検の概要|公益財団法人日本漢字能力検定協会

漢検4級の合格点と合格率

漢検4級の合格基準は70%程度、200点満点中140点前後が合格ラインです。

合格率は、平均して50%前後です。ここ数回の漢検4級の合格率は以下のとおりです。

  • 2019年度第1回:52.6%
  • 2018年度第3回:49.8%
  • 2018年度第2回:49.3%
  • 2018年度第1回:49.8%

決して難しい試験ではありませんが、約半数の受験者が不合格となっているので、しっかりとした対策が必要と言えるでしょう。

参考

年度・回ごとの級別志願者数・合格者数|公益財団法人日本漢字能力検定協会

漢検4級合格のために知っておきたいこと

それでは、漢検4級に合格するために必要な情報を見ていきましょう。

漢検4級の出題内容と配点

漢検4級の出題内容と配点は以下のとおりです。

  • 漢字の読み(30点)
  • 同音・同訓異字(30点)
  • 熟語(10点)
  • 熟語の構成(20点)
  • 部首・部首名(10点)
  • 対義語・類義語(20点)
  • 送り仮名(10点)
  • 四字熟語(20点)
  • 誤字訂正(10点)
  • 漢字の書き取り(40点)

合計200点のうち、130点が筆記形式、70点がマークシート形式で出題されます。試験時間は60分です。

参考

平成30年第1回日本漢字能力検定試験問題4級|公益財団法人日本漢字能力検定協会

漢検4級の審査基準

漢検4級では、中学校在学程度(1322字)の漢字の読み書きを修得し、文章の中で適切に使えることが審査基準として挙げられています。具体的には以下のように提示されています。

  • 音読みと訓読みとを正しく理解していること
  • 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書けること
  • 熟語の構成を正しく理解していること
  • 熟字訓、当て字を理解していること(小豆/あずき、土産/みやげ など)
  • 対義語、類義語、同音・同訓異字を正しく理解していること

《四字熟語》

四字熟語を理解している。

《部首》

部首を識別し、漢字の構成と意味を理解している。

(引用元:各級の出題内容と審査基準 4級 | 漢検の概要 | 日本漢字能力検定

マークシート形式の問題では、あやふやな記憶でも消去法などを使って正解を導き出すことも可能かもしれませんが、筆記形式では、上記のような漢字についての正確な知識が必要となります。

合格するのに必要な勉強時間は?

漢検4級に合格するために必要な勉強時間は、受験者それぞれの漢字習得レベルにより異なります。中学生3年生であれば、漢検4級対象レベルの漢字の多くを学校で学習しているので、中学1〜2年生や小学生と比べると対策に必要な時間は短めと言えるでしょう。ただし、漢字の得意不得意などの理由により個人差はあります。また、問題集などを利用して漢検4級頻出漢字を中心に学習することで勉強時間が短縮されることもあります。どの状況や場合においても、暗記が中心となりますので、毎日続けて学習することが合格を左右する重要なポイントでしょう。できれば早めに、試験本番の1〜2ヶ月前には対策を始めるようにしましょう。