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就職活動においてTOEIC®︎のスコアはどのくらい重視されているのでしょうか。エントリーシートや履歴書にTOEIC®︎のスコアを記入する欄もあり、就職活動に向けてTOEIC®︎の対策を進める学生も多いことでしょう。当記事では、就職にTOEIC®︎のスコアがあればどの程度有利であるか、また企業が期待するTOEIC®︎のスコアの目安などについて紹介します。
もくじ
企業は採用時にTOEIC®︎スコアを参考にしている?
TOEIC®︎を実施しているIiBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が2013年に行った「上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、約7割の企業が採用時にTOEIC®︎のスコアを参考にしている、または参考にすることがあるそうです。また14%の企業が将来的にはTOEIC®︎のスコアを採用時に参考にしたいと答えており、これからますますTOEIC®︎のスコアが高ければ高いほど、就職に有利に働くことが予想されます。
(参照元:2013年上場企業における英語活用実態調査」報告書|IiBC)
就職に有利なTOEIC®︎のスコアの目安
「2013年上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、企業が採用時に参考にするTOEIC®︎のスコアの平均は、625点です。
また、企業が新入社員に期待するTOEIC®︎のスコアの平均は、以下の通りです。
入社時の期待スコア(平均)
- 新入社員:565点
- 中途採用社員:710点
企業が求めるTOEIC®︎のスコア
グローバル化が進む中で、外資系や大企業に限らず海外に事業所や工場などを設ける企業や団体も増えてきています。グローバル化に対応するため、多くの企業がTOEIC®︎のスコアを活用しているようです。「2013年上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、約6割の企業がTOEIC®︎の結果を利用しているとのことでした。昇進・昇格の際の目安、資格手当や報奨金の審査に利用しているようです。ここでは、企業が求めるTOEIC®︎のスコアを状況別で見ていきましょう。
昇進・昇格時に求められるTOEIC®︎のスコア
昇進や昇格の際に、TOEIC®︎のスコアを審査基準の一つとして活用する企業もあります。企業の職種や勤める部署などにより目安となるスコアは違いますが、IiBCが調査した2018年度の受験者数と平均スコアの詳細によると、役職別のTOEIC®︎のスコアの平均は以下のようになっています。
役職別TOEIC®︎平均スコア
役職 | TOEIC®︎平均スコア |
役員 | 534 |
部長 | 526 |
課長 | 499 |
係長 | 485 |
一般社員 | 487 |
参考
TOEIC®︎ Program DATA & ANALYSIS 2019|IiBC, p8
【部門別】企業が期待するTOEIC®︎のスコア
企業が期待するTOEIC®︎スコアは、部門によっても差があります。国際部門企業では平均750点、営業部門では平均650点、技術部門では平均620点が社員に期待するTOEIC®︎のスコアです。英語を用いて業務を遂行する必要がある国際部門では、他の部門と比べると高めとなっています。
社員のTOEIC®︎スコアの平均も職種により差があります。例えば海外であれば665点、法務、広報、マーケティング、経営などは500点台後半から600点台前半と高く、逆に製造、現場作業などは300点台後半から400点台前半と少し低めとなっています。業務で英語を使う機会があるないかなどの要因が、社員のTOEIC®︎の平均スコアや企業が期待するスコアに影響しているのがわかります。
参考
2013年上場企業における英語活用実態調査」報告書, p12
TOEIC®︎ Program DATA & ANALYSIS 2019|IiBC, p8
海外出張・海外赴任時に有利なTOEIC®︎スコア
海外出張者や海外赴任者を選抜する際にTOEIC®︎スコアを利用している企業もあります。現在利用していない企業も、将来的には利用したいと答えており、企業が海外出張者や海外赴任者に対して、これからますます高い英語力を期待していることが分かります。海外出張者・海外赴任者に期待するTOEIC®︎スコアの平均は以下のとおりです。
- 海外出張者期待スコアの平均:675点
- 海外赴任者期待スコアの平均:695点
参考