漢検4級のレベルはどれくらい?難易度やおすすめの参考書を紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

小学校に入ると漢字を習うようになりますが、子供の学習意欲をアップさせる効果が期待できるのが漢字検定です。「漢字検定に合格する」という目標を達成すれば、漢字に興味を持つきっかけになるでしょう。漢字検定は複数の区分がありますが、今回は漢字検定4級のレベルや難易度、おすすめの参考書などについて紹介します。

漢検4級について

漢検(日本漢字能力検定)は、その名の通り漢字能力を測定する技能検定です。公益財団法人・日本漢字能力検定協会が主催している検定で、未就学児から高齢者まで、幅広い年齢層の方が受検しています。

漢字検定は読み書きだけでなく、漢字の意味を理解して文章の中で適切に使う能力も求められます。漢検は個人で受検することもできますが、学校や塾などで受検する「団体受検」やコンピューターを使って受検する「漢検CBT受検」など、受検方法もさまざまです。漢検は区分が12種類あるため、それぞれのレベルに応じて受検することが可能ですが、今回紹介する漢検4級はどれくらいのレベルにあり、対象年齢や難易度はどの程度で、主にどのような内容が出題されるのでしょうか。それぞれ詳しく紹介します。

漢検の区分は何種類?

まずは漢検の区分について紹介します。漢検は全部で12種類の受検級があり、10級~3級、準2級、2級、準1級、1級となっています。一番難易度が高い級は1級で、小学校1年生でも受検可能なレベルが10級といわれています。

4級のレベルや審査基準は?

漢検4級のレベルは「中学校在学程度」といわれています。常用漢字のうち、約1,300字を理解して適切に使う能力が問われます。主な出題内容としては、「漢字の読み」「漢字の書(き)取(り)」「部首・部首名」「送り仮名」「対義語・類義語」「同音・同訓異字」「誤字訂正」「四字熟語」「熟語の構成」となります。

小学校の学年別漢字配当表にある全ての漢字と、その他の常用漢字約300字の読み書きを習得し、文章の中で適切に使うことができるかが審査の対象となります。音読みや訓読みの理解、送り仮名や仮名遣いを正しく書くこと、熟語の構成の理解、当て字の理解、対義語や類義語、同音・同訓異字の理解、四字熟語の理解、部首を識別し、漢字の構成と意味を理解しているか、などが主な内容となります。漢検は5級までは比較的合格しやすいといわれていますが。4級の場合は小学校で習う漢字全てとその他の常用漢字の理解が求められるため、レベルもやや高いといわれています。

4級を受ける年齢の目安は?

実際に漢検4級を受けるのはどんな方なのでしょうか。目安としては、小学校卒業までに身につけておきたいレベルが「5級」といわれており、4級を受検する年齢としては小学6年~中学生が多いといわれています。特に、中学1・2年生で4級を受ける生徒が多く、中学3年生からは3級以上を受ける割合が高くなっています。

参考

漢検スタートブック,p6|公益財団法人日本漢字能力検定協会

漢検4級の難易度・合格率は?

漢検4級は主に中学生から高校生が受検する割合が多いといわれていますが、合格率はどれくらいなのでしょうか。2018年に3回行われた受検結果によると、漢検4級の1回目の合格率は49.8%、2回目は49.3%、3回目は49.8%となっています。5級~10級に関しては70%以上の合格者がいるのに対し、漢検4級は50%未満の合格率となっています。受検者の2人に1人は不合格となることから、難易度は比較的高いといえるでしょう。

参考

平成30年度 受検データ | 調査・データ | 日本漢字能力検定

漢検4級の例題について

漢検4級の目安を知るためにも、どのような問題が出題されるのか理解しておくことが大切です。公式ホームページで公開されている漢検4級の例題は以下となります。問1~問5までは漢字の読みがな、問6以降は読みがなを問う問題となります。

問1 河川の水質汚濁が問題だとして取り上げられた。

問2 投票日に向け舌戦の幕が切って落とされた。

問3 台風に備えるため橋脚に鋼板を巻いて補強する。

問4 暴飲暴食を慎む。

問5 魚料理に薬味を添える。

問6 これまでたまっていた不満が一気にフンシュツした。

問7 私語が多くて先生にオコられた

問8 長年使って古くなったアミドを取り替える。

問9 論説文の要点をテキシュツしてまとめる。

問10 ここはシオの流れの速い所なので注意する。

(引用元:漢検受検級の目安チェック | 日本漢字能力検定