漢検3級の勉強法
漢検3級に合格するためには、「読み」と「書き」のどちらもできなければいけません。出題形式を分析すると、70点分がマークシート形式、130点分が筆記形式です。また、問われる知識の種類を3つのグループに分類すると、「読みと書き」「語句の意味」「その他」となります。「読みと書き」の配点が110点で、一番配点が大きくなります。
漢字を読むときは声に出す
漢字の読みは、目で文字だけを追って覚えるよりも声に出した方が効果的です。なぜなら、目で追っているだけでは、視覚からの情報でしか記憶することができないからです。しかし、声に出せば、視覚と発声、そして聴覚からも頭に訴えかけることができます。
また、漢字を覚えているときは関連事項とひもづけることで、記憶しやすくなります。例えば、「一意専心」を読む時に、「そういえば担任の先生が書き初めで書いてたな」などと記憶とひもづけることで、何もないよりもスムーズに記憶することができます。
漢字は書けるようになるまで繰り返す
漢字の書き取りについては、近道はありません。地道に繰り返して練習するのが大切です。まずは、書ける漢字と書けない漢字をはっきりと認識することから始めましょう。書けない漢字にフォーカスして、書けるようになるまで繰り返します。
ポイントは、一度に完璧に覚えようとするのではなく、何度も思い出す練習をすることです。30分かけて100回練習するよりも、毎日1分で5回練習することをおすすめします。記憶に関してよく引用されるエビングハウスの忘却曲線によると、人は覚えたことを忘れます。しかし、適度に復習し、思い出すことで、すぐに忘れてしまう短期記憶から長期記憶へと記憶が強化されていきます。
漢検3級におすすめの問題集
漢検3級に合格するためには、書くにも読むにも繰り返しの練習が必要です。ここでご紹介する問題集を上手に活用することで、合格するために学習するべき内容が理解でき、戦略的に学習を進めることができます。
漢検3級漢字学習ステップ 改訂三版
日本漢字能力検定協会が出版している漢検学習のスタンダードテキストです。漢検3級の出題範囲の漢字を50音順で学習することができます。また、ステップごとに分けられているため、目標を決めて進めるのに最適です。さらに、巻末には総まとめがついており、別冊で解答もついています。
漢検 3級 過去問題集 2019年度版
漢検3級の過去問題を13回分収録している問題集です。検定試験直前のまとめとしておすすめです。また、合格者平均点や答案用紙の実物大の見本もあるので、漢検を初めて受検する人にもおすすめです。コピーして使えば、何度も利用できます。
7日間完成! 漢検3級 書き込み式 直前対策ドリル
7日間完成とある通り、最低限の内容を集中的に学習できる書き込み型のテキストです。ページ数は全部で48ページと厳選されていることが分かります。漢検の勉強に多くの時間を割けない人や、直前の仕上げとして活用する場合におすすめです。
漢検3級におすすめのアプリ
繰り返し学習するには、スキマ時間を上手に活用するのがポイントです。例えば、移動中やトイレの中、ちょっとした待ち時間などが考えられます。問題集を広げる時間はなくても、アプリならすぐに見ることができます。
漢字検定・漢検漢字トレーニング
学研が開発したアプリで、5042問の読み書き問題が収録されています。漢検2~6級まで対応しており、3級よりも先に進みたい場合にも活用できます。スクリーンに直接文字を書き込むことができるので、読みだけでなく書き取りの練習もできるのが魅力です。
漢検スタート
日本漢字能力検定協会の公式アプリで、収録問題数は15,000問と豊富です。1~4級までは有料になりますが、模擬検定試験が無料で1回受けることができ、結果がレーダーチャートで視覚に訴えかける形で分かりやすく見ることができます。また、弱点克服機能がついているので、スキマ時間の繰り返しには最適なアプリです。
ことわざ・四字熟語 学習小辞典
読み書きではなく、ことわざと四字熟語に特化しているアプリです。分からないことわざや四字熟語を検索する辞書として活用できます。さらに、楽しみながら問題を解くことができるクイズモードが搭載されているので、漢検の学習に活用できます。なお、漢検1級レベルの内容まで網羅されています。
まとめ
漢検3級の合格点は140点前後です。中学卒業レベルと言われていますが、漢字数は1,600字前後と少なくありません。漢検3級の問題形式を分析し、スキマ時間を活用して、繰り返し学習して漢検3級合格をつかんでください!
参考
漢検3・4・5各級の合格点2019!学年別レベルの目安と過去問を無料で!|ロボット教室
漢検3級に合格するには?効率的な勉強法とオススメの教材を紹介|School post