レポートが書けないときの対処法
レポートがうまく書けない理由がわかったら、次はそれぞれに合った対処法で「レポートが書けない」問題を解決していきましょう。
テーマを具体化する
テーマをきちんと絞り込めていない場合は、テーマを具体化してみましょう。方法はいくつかありますが、まずは与えられたトピックについて考えられるキーワードを複数挙げていく方法を紹介します。例えば「地球温暖化」というトピックであれば、「ゲリラ豪雨」「温室効果ガス」「ヒートアイランド現象」などのキーワードを書き出します。書き出したキーワードを組み合わせるなどして、具体化したテーマを決めます。また、テーマを「問い」にしてみる方法もあります。課題として与えられたトピックを疑問文の形にしていくつか挙げていきます。その際には、5W1H(何が、誰が、どこで、いつ、なぜ、どのようにして)で考えるとわかりやすいのでおすすめです。
思考マップを作成する
思考マップを使って、自分の取り上げたいテーマや問題意識を図で表してみましょう。紙の中央にレポートのトピックを書き、そこから連想できることや自分の考え、調べたことなどを分岐させるように放射状に書き込みます。思考マップを作成することで、自分の問題意識をはっきりさせ、考えや集めた情報の関係性を整理することができます。
情報カードを作成する
参考文献として集めた資料の中から、役立つ情報や使いたいデータなどをそれぞれカードに書き込んでみましょう。カードを作成する際に出典情報も記入しておくと、後で引用データとして使用するときに便利です。少し手間のかかる作業ですが、資料別に作成された情報カードは考えをまとめたりレポートの構成を決めたりする際にも役立ちます。
アウトラインを決める
レポートの主張となる情報が集まったら、アウトラインを決めましょう。論文の基本構成と要素は以下のようになっています。
序論
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↓
本論
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↓
結論
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集めた情報や自分の考えなどについて、基本の構成に沿ってレポートのアウトラインを決めることで、読み手がわかりやすいレポートに仕上がるだけでなく、レポート作成もスムーズに進めることができます。
数回に分けて仕上げる
1日で無理にレポートを仕上げようとせず、数回に分けて完成を目指しましょう。もちろん短時間でレポートを書き上げる人もいますが、レポートが苦手な人には短時間で仕上げなければならないというプレッシャーが作業の妨げになることも。課題が出されたら、早めに取りかかるよう心がけ、少しずつでも進めるようにしましょう。
楽しんで書く
レポートのテーマは自分が疑問に思うことや興味のあることに絞り、楽しみながら書くようにしましょう。文章を書くのが苦手でレポートを書くのは好きではないと感じる学生もいますが、完璧な文章にしようとしてレポートを書く手が止まってしまうよりは、とりあえず自分の書きたいことを書いてみましょう。
まとめ
「レポートがうまく書けない」ときの対処法などをご紹介しました。レポートの書き方にはさまざまな方法があります。自分の興味や関心を大切に、自分が楽しめる方法でレポートに取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考
石井一成(2011年)『ゼロからわかる 大学生のためのレポート・論文の書き方』ナツメ社
都筑学(2016年)『大学1年生のための伝わるレポートの書き方』 有斐閣
どうしても書けない!そんな大学生に捧ぐレポートの書き方|チキニュー chiki news
「レポートがうまく書けない!」ときの3つのパターンとその対処法|tate-lab
「大学のレポートが書けなくてヤバイ!?」何を書けばいいかわからない人が最初にやるべきこと|ゆる読み
大学の先生に「教授ウケ」するレポートの書き方を聞いてみた!|doda