レポートの構成の基本
最後は、まとめレポートと実験レポートの基本構成をご紹介します。レポートは、主張を分かりやすくシンプルに伝えることが目的のため、プレゼンテーションや企画書作成の際にも役立ちます。ぜひ、学生のうちに鍛えておきましょう。
まとめレポート
まとめレポートの基本構成は、「序論」「本論」「結論」の3部構成です。それぞれの役割は下記のとおりです。
- 序論:このレポートで論じる内容の導入。レポートを書くに至ったきっかけやレポートの主張を書くことが多い。
- 本論:レポートで展開する主張に説得力を持たせるための「理由」と「根拠」を示す部分。レポート全体の約6~8割程度を占める。
- 結論:本論を受けて、あらためて主張を述べる部分。今後の展望について触れることもある。
本論では、反対意見に対する説得材料も記述する必要があります。そうすることで、より説得力のあるレポートに仕上がります。
実験レポート
実験レポートの基本構成は、まとめレポートよりも細分化され5つに分かれます。
- 目的:何について、なぜ実験を行うのか、どのように行うのかを明記する
- 理論:実験の目的を達成するために用いる理論を明記する
- 実験方法:具体的な実験方法(装置・計測方法・材料・条件など)を図や写真を用いて分かりやすく明記する
- 実験結果:実験結果を一目で分かるようにグラフや表で明記する
- 考察:理論や仮説から考えられることと実験結果の分析、実験の問題点・改善点、結果の応用などを明記する
データを図や表、グラフを使って一目で分かるように示すのが実験レポートのポイントです。
まとめ
レポートは、ただ文章を書くだけではありません。明確な主張を持ち、その主張を読み手に分かりやすくシンプルに伝えるのが最大の目的です。レポートの書き方を突き詰めることで、人に分かりやすくものを伝えるための考え方を身につけることができます。この記事が、目的意識を持ってレポート作成に取り組むきっかけになれば幸いです。
参考
大学生1年生必見!レポートの書き方の基礎の基礎〜体裁編〜|拝啓18の君へ