工学部の受験概要
この章では、工学部の受験概要について紹介します。
受験科目
工学部系の大学を一般受験するには、数学・英語・理科の3教科が必須です。理科に関しては、物理・化学・生物から1教科選択または2教科選択する場合があるので、受験する大学の概要をチェックしておきましょう。加えて、センター試験を受験する学生は、国語・地歴または公民も選択することになります。
参考
受験時に優遇される資格
近年の大学受験では、高校在学中に英語関係の資格を取得すると、採点の際に点数が加点されるケースがあります。芝浦工大学の例では、「英検2級以上」「CBT850以上」といった条件を提示しています。
工学部の受験では英語の資格だけでなく、実用数学技能検定(以下、数検)の取得で有利になる大学もあります。東京都市大学の工学部および知識工学部では、公募推薦において数検準2級以上の取得で加点対象です。工学部のAO推薦でも数検の取得をアピールできるので、情報をチェックしておきましょう。
参考
2019年度入試 英語外部試験利用入試を実施する主要私立大学一覧|駿台予備学校,P2
実用数学技能検定取得者の入試における活用校一覧(大学・短期大学・専門学校)|公益財団法人 日本数学検定協会
工学部の特徴
こちらの章では、工学部の特徴について2点ピックアップします。
工学部の領域とカリキュラム
工学部の領域は、主に電気系・機械系・建築系・情報系に分けられています。工学部の主な教育目的は、工学の分野における知識・技術・研究の方法を習得させ、将来の工学を支える専門の技術者・研究者・設計者を養成することです。
展開している工学部のカリキュラムは、専門分野に違いがあるおのの、専門的で、かつ実践的な内容となっています。
工学部の括り
大学によっては、工学部の括りが違っています。例えば、慶応義塾大学や明治大学であれば、理学と工学が一緒になって「理工学部」としています。
また、早稲田大学や東京理科大学の場合、工学部をさらに細かく分けています。早稲田大学であれば、「基幹理工学部」「創造理工学部」「先進理工学部」の3つの学部で構成。そして、東京理科大学においては、「工学部」「理工学部」「基礎工学部」となっています。
工学部を検討するときは、「理工学部」「工学部」などの表記をチェックすることをおすすめします。
※学部名は2019年10月27日時点の情報です
参考
まとめ
工学部系の学部は、電気・情報・工学・建築などと細かく分かれているので、授業や実習、そして研究を通じて専門性を高められます。
そして、工学部系の学部のあるレベルが高い大学には、東京大学・東京工業大学・早稲田大学が挙げられます。なかには数学・理科・英語だけの受験科目だけでなく、国語や社会も受験する科目も含まれているので、受験対策は幅広く対応しなくてはなりません。
工学部系の大学を志願する学生は、偏差値や難易度などの情報を入念にリサーチし、志望校の合格に近づけられるよう、対策することをおすすめします。
参考
工学部 機械工学科/総合理工学研究科 機械専攻(機械工学領域)|東京都市大学
平成32年度千葉大学入学者選抜(一般入試)における出題教科・科目等について(予告)|千葉大学