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大阪市立大学は、医学部を含めて8つの学部からなる公立総合大学です。地域に貢献しつつ、最先端の研究で世界に羽ばたく人材を育成しています。今回の記事では、大阪市立大学の各学部の偏差値・特色、同じレベルの大学、気になる学費と就職先をご紹介します。ぜひ進路を選択する際の参考になさってください!
もくじ
大阪市立大学の偏差値・難易度
まず、大阪市立大学の各学部・学科の難易度を「偏差値」を切り口にご紹介します。各学部の特色もご紹介します。
商学部
大阪市立大学商学部は、大阪商業講習所を源流としており、140年近い歴史を持っています。戦前には、一橋大学・神戸大学と並んで三商大と呼ばれていました。2018年に公共経営学科が新設され、地方公共団体やNPO、NGOなどのマネジメントや企業の社会的責任を学ぶこともできます。「社会性」と「地域性」をキーワードにした新しい取り組みと言えるでしょう。
商学部の学びの特色は、1年次から少人数制のゼミナールがある点です。2年次になると、1クラス10人程度で構成されるテーマ・ゼミナールが始まり、専門的な学びに備えた土台をつくります。そして、3、4年次では、1クラス10人程度で構成されるゼミナールで専門的な研究を進めます。
また、学部ではインタラクティブ型キャリア教育を行っています。これは、理論と実務を融合させるシステムで、キャリアデザイン論で理論を学び、プロジェクト・ゼミナールで実際の企業の課題と向き合い、課題の解決を図ります。理論だけでなく実務能力もつけることができる取り組みです。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
商学科 | 57.5 | 78%(390/500) |
公共経営学科 | 50-52.5 | 74%(370/500) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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経済学部
経済学部も、商学部と同じように少人数教育を行っています。1年次には、大学での基礎的な力となる文献講読・小論文作成・プレゼンテーションを少人数で繰り広げます。また、課題探求演習では、グループでの課題解決を目指して活動します。
さらに、大学外との連携も盛ん。例えば、高大連携策の一つとして、高校生向けに出張講義が行われています。他にも、社会人講師を招いて双方向型の授業を行うキャリア形成ゼミや社会で活躍する先輩方の実体験を聞く経友会講座などがあります。
そして、国際教育にも力を入れており、海外の大学とテレビ会議システムでつながり、海外の学生と共に学ぶ科目や留学生の受け入れ・研究交流などが盛んに行われています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
経済学科 | 57.5 | 78%(351/450) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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法学部
法学部は、司法コース、行政コース、企業・国際コースの3つに分かれています。司法コースは、弁護士や裁判官、検察官などの法曹を目指す学生向けのコースです。行政コースは、公務員希望者が法律を学ぶ場合に選択するコース。また、法学部では全コースを通じ、中学校の社会科、高等学校の地理歴史科・公民科の教員免許状を取得することができます。企業・国際コースは、グローバル企業で活躍したい人やマスコミを希望する人が選ぶコースです。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
法学科 | 60.0 | 78%(702/900) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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文学部
文学部は、哲学歴史学科、人間行動学科、言語文化学科、文化構想学科の4つの学科に分かれており、さらに細かく専攻のコースに分かれています。
哲学歴史学科は、哲学・日本史・世界史の3つのコースに分かれ、各専攻で「われわれは何者なのか?どこから来て、どこへ向かうのか?」を考えていきます。
人間行動学科は、観察・調査・実験という科学的方法に基づいて、私たちを取り巻く環境や人のことを多角的に考えていきます。社会学・地理学・心理学・教育学の4つのコースがあります。
言語文化学科は、言語を通して人間の文化にアプローチしていきます。コースは国語国文学・中国語中国文学・英米言語文化コースなど6コースがあります。
文化構成学科は、これから訪れるであろう社会の新しい価値を創造し、共生できる社会を作り出すコースです。表現文化・アジア文化・文化資源コースの3つに分かれています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
哲学歴史学科 | 60.0 | 80%(360/450) |
人間行動学科 | 60.0 | 80%(360/450) |
言語文化学科 | 60.0 | 80%(360/450) |
文化構想学科 | 60.0 | 80%(360/450) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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理学部
理学部は、5つの学科から構成されており、理学のほぼ全分野をカバーしています。また、2008年にノーベル物理学賞を受賞した同大の南部陽一郎名誉教授のように、世界最先端の研究が行われています。
自然界の真理を追究するために、世界でも最先端の研究をしている大阪市立大学は、毎年100人程度の学生が実験や調査、国際会議での発表のために海外に出かけています。また、国内外の植物が6,700種類以上育成されている附属植物園を持っています。そして、スーパーサイエンスハイスクール事業への協力を通じて、地域の高等学校にも貢献しています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
数学科 | 55.0 | 75%(338/450) |
物理学科 | 55.0 | 76%(342/450) |
化学科 | 55.0 | 78%(351/450) |
生物学科 | 55.0 | 77%(347/450) |
地球学科 | 52.5 | 75%(338/450) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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【理学部附属植物園】環境省にて希少種保全植物園の認定証授与式が行われました|大阪市立大学
工学部
工学部は、6つのコースに分かれており、最先端の研究ができるのが特色。工学部長・工学研究科長の長崎健氏は、学部の特徴をこのように述べています。
都市に立地したものづくりと先端研究を教育の基礎とし、少人数制によるきめ細かな指導により、次世代創造に貢献できる技術者・研究者の育成を行っている
(引用元:研究科長挨拶|大阪市立大学工学部)
また、この不確実な時代にこそ変革の必要性があるとし、いくつもの変革を行っています。例えば、研究の活性化と見える化を目的にした「工学研究科教育センター」を開設したり、工学部に興味を持つ女子中高生への応援サイトを開設したりしています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
機械工学科 | 55.0 | 76%(304/400) |
電子・物理工学科 | 55.0 | 75%(300/400) |
電気情報工学科 | 57.5 | 77%(308/400) |
化学バイオ工学科 | 55.0 | 76%(304/400) |
建築学科 | 55.0 | 78%(312/400) |
都市学科 | 55.0 | 76%(304/400) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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医学部
医学部は、医学科と看護学科の2つに分かれています。医学科は、阿倍野キャンパスに新校舎ができ、臨床実習を行う前に模擬的に医療体験できる研修施設が充実しています。また、看護学科は生命の尊厳を基本とした豊かな人間性を培いつつ、実践能力を持った看護師を育成しています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
医学科 | 67.5 | 89%(579/650) |
看護学科 | 57.5 | 73%(329/450) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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生活科学部
生活科学部は、生活者・消費者の視点から人間生活の向上を目指す学部です。食品栄養・居住環境・人間福祉の3つの学科に分かれており、それぞれの分野から生活を考えるため、フィールドワークや実験、実習を重視した活動が行われています。
学科 | 偏差値 | センター得点率 |
食品栄養科学科 | 57.5 | 78%(390/500) |
居住環境学科 | 60.0 | 79%(395/500) |
人間福祉学科 | 60.0 | 79%(395/500) |
(国公立大2020年度入試難易予想一覧表|Kei-Net,P2 より筆者作成)
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