東京工業大学の偏差値は?学院ごとの特色や併願候補の大学も紹介!

東京工業大学は、東京都目黒区に本部を置く国立大学です。1881年に設立された東京職工学校を起源とし、1929年に大学として開学しました。大学の略称は、東工大。日本最高峰の理系の大学として国内外で高い評価を受けています。9割以上の学生が卒業後に大学院へ進学することもあり、2016年には日本の大学で初めて学部と大学院を統合し、「学院」を設置しました。今回は、そんな東京工業大学の偏差値を各学院の特色とともに紹介します。東京工業大学と同程度の偏差値の大学や卒業後の進路、学費、著名な卒業生などについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

東京工業大学の偏差値・難易度

東京工業大学のキャンパスは、「大岡山キャンパス」「すずかけ台キャンパス」「田町キャンパス」の3つに分かれています。大岡山キャンパスをメインキャンパスとして、それぞれのキャンパスに「理学院」「工学院」「物質理工学院」「情報理工学院」「生命理工学院」「環境・社会理工学院」の6つの学院が設置されています。

以下、東京工業大学の偏差値を各学院の特色とともに見ていきましょう。

※下記の偏差値は河合塾グループの「ゴートゥースクール・ドット・コム」に掲載の数字となります(2019年10月5日付)。

理学院

理学とは、自然界の法則や論理を探求する学問です。東京工業大学の理学院では、数学の定理の美しさ、分子・原子などのミクロ世界のメカニズム、地球の内部や宇宙の構造に潜む法則について学びます。

1年次は全学生共通の基礎科目を学び、2年次からは自らの興味関心に合わせて以下の4つの系に所属します。

  • 数学系
  • 物理学系
  • 化学系
  • 地球惑星科学系

理学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りです。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
理学院 前期 65 84

工学院

工学院では、再生可能エネルギー技術や介護ロボットの開発など、人の生活をより豊かで快適なものにするための工学技術を学びます。工学院を構成するのは以下の5つの系です。

  • 機械系
  • システム制御系
  • 電気電子系
  • 情報通信系
  • 経営工学系

学生が所属する各系では、「国際デザインコンテスト」「独創機械設計」「ゑれきてるコンテスト」など、創造性を育む科目が用意されています。「エネルギー」「エンジニアリングデザイン」「ライフエンジニアリング」など、所属する系と異なる幅広い大学院課程に進むことができます。

工学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りです。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
工学院 前期 65 85

物質理工学院

物質理工学院では、新しい物質と材料の創出により、人々の生活の質を向上させることを目指しています。また、環境・資源・エネルギー問題など、現代社会が抱える課題解決のために必要となる知識・技能を学びます。

物質理工学院を構成するのは以下の2つの系です。

  • 材料系
  • 応用化学系

東京工業大学は、上記の2つの分野(応用化学・材料工学分野)において世界トップレベルの研究が行われていることでも知られています。これらの分野は日本の基幹産業ともつながっていることから、課程修了後の進路の選択肢は豊富です。

物質理工学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りとなります。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
物質理工学院 前期 65 82

情報理工学院

情報理工学院では、数学理論、高性能コンピュータの技術、人工知能など、高度な理論から先端技術までを学びます。理学と工学の2つの視点を必要とするところに特徴があります。

情報理工学院は以下の2つの系によって構成されています。

  • 数理・計算科学系
  • 情報工学系

情報理工学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りです。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
情報理工学院 前期 67.5 85

生命理工学院

生命理工学院では、ライフサイエンスとテクノロジーに関する専門的知識を幅広く学び、世界で活躍できる生命系理工学人材の育成を目指しています。先端的の研究を行っている欧米やアジアの大学への留学、企業へのインターンシップなども用意されています。

生命理工学院に属する系は「生命理工学系」のみです。

生命理工学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りです。後期試験の偏差値70、センター得点率93%は、ともに東京工業大学全体の中で最も高い数字です。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
生命理工学院 前期 65 83
生命理工学院 後期 70 93

環境・社会理工学院

環境・社会理工学院では、大きく変化し続ける地球・都市環境、社会情勢に対応できる人材を養成するため、さまざまな専門領域を分野横断的に学びます。

環境・社会理工学院を構成するのは以下の5つの系です。

  • 建築学系
  • 土木・環境工学系
  • 融合理工学系
  • 社会・人間科学系
  • イノベーション科学系

環境・社会理工学院の偏差値およびセンター得点率は下記の通りです。

学院 入試方式 偏差値 センター得点率
環境・社会理工学院 前期 65 83

東京工業大学のカリキュラムの特徴

続いて、東京工業大学のカリキュラムの特徴を解説します。

リベラルアーツ教育

東京工業大学のカリキュラムは、教養教育が充実している点に大きな特徴があります。2016年4月には、現代社会が抱えるさまざまな課題を解決できる理系人材の養成のために「リベラルアーツ研究教育院」が創設されました。学生は理工系の科目だけでなく、哲学、芸術、文化人類学、文学、宗教学、法学、政治学、心理学、社会学など、文系の教養科目を幅広く履修します。

大学3年次には、学士課程の教養教育の集大成として1クラス60名ほどの演習講義を受講し、5,000~10,000字程度の「教養卒論」の執筆に取り組みます。教養卒論では、以下の3つを目標として掲げています。

  1. 教養の学びを振り返り、専門学修への目的をより明確にし、自らの志や考えをまとめる
  2. アカデミックライティングを理解して、ライティングスキルを向上させる
  3. 対話を通して他者の文章の改善を促す(ピアレビュー)

(引用元:学士課程教養教育の集大成 ―教養卒論―|東京工業大学

理系の大学の中でこれほど体系化された教養教育を行っている大学は多くありません。専門分野における知識・技能の土台となる幅広い教養を身につけることは、卒業後に各分野で活躍する際にも大きな力になるでしょう。

学士課程から修士課程・博士課程までの一貫したプログラム

東京工業大学は、学士課程修了後に大学院へ進む学生が9割を超えるなど、非常に高い大学院進学率で知られています。2016年の教育改革により学部と大学院が統合され、新たに「学院」が新設されました。学士課程、修士課程、博士課程のカリキュラムを継ぎ目なく学べるような教育体系となっています。

学生は、学士課程の間に修士課程のカリキュラムを受講できるなど、将来を見通しながら専門分野を体系的に学ぶことができます。