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大学では課題でレポートを書く機会が多くあります。レポートの課題が出たらまず考えなければならないのがレポートの「テーマ」です。テーマは、読み手の興味を引くためにとても大切なものですが、テーマを決めるのは意外と頭を悩ませる作業でもあります。当記事では、レポートのテーマを決めるときに知っておきたいコツや大切なポイントについて紹介します。
もくじ
テーマ設定の重要性
レポートのテーマを決める時に気をつけたいのがテーマを具体化することです。レポートの課題が出され、その課題の意図や趣旨が理解できたら、それに関する具体的なテーマを設定します。これにより、実験や調査、研究などレポートを作るのに必要な作業の道筋がはっきりして、進めやすくなります。「なかなかレポートが書けない」と悩む学生がいますが、レポートが書けない理由の一つとして、テーマが具体化できていないことが挙げられます。ですので、レポートについて調べたり書き始めたりする前に、よく考えてテーマを設定することが重要です。
レポートのテーマの決め方
課題によっては教員から具体的なテーマを提示される場合もありますが、「地球温暖化について」や「講義の中で興味を持ったこと」など、トピックだけが示されることがよくあります。トピックだけを提示された場合は、レポートで論じたいこと、すなわちレポートのテーマを決めていきましょう。ここでは、レポートのテーマの決め方について解説します。
キーワードを広げる
テーマを決める際の第一歩は、トピックについてのキーワードを挙げていく作業です。テーマの焦点を定め具体化するためには、1つではなく複数のキーワードを見つけましょう。キーワードを探す際は、それぞれのキーワードについての資料も同時に集めておくと便利です。キーワードを広げる方法はいくつかあります。
連想でキーワードを広げる
トピックから連想されることをマインドマップなどにして書き出していきます。連想できることを思いつくまま、できるだけたくさん書き出し発想を広げていきます。例えば「アニメ」から連想できる言葉として「映像技術」を挙げたとします。次は「映像技術」から連想できる言葉をいくつか書き出しましょう。そうすると、「電気通信」「ビデオ」「情報技術」などが挙がります。そこからまた、それぞれの言葉から連想できるキーワードを書き出していきます。
辞書や辞典で調べる
トピックを辞書や辞典で調べてキーワードを探すことができます。例えば「地球温暖化」を調べると、温室効果ガス、海水面の上昇、降水量、異常現象、農業・漁業への影響などを説明するものが出てきます。この中からキーワードを抽出していきます。
「パスファインダー」を利用する
大学の図書館などに備えられている「パスファインダー」を使ってキーワードを探すのもおすすめです。パスファインダーとは
ある特定のトピックに関する資料や情報を収集する手段をまとめたリーフレット(中略)
関連資料の探索方法や代表的な資料が一覧できる
(引用元:作って活かすパスファインダー|国立情報研究所)
というシステムです。これまでに議論されたトピックが各分野ごとにまとめられており、それに関するキーワードや情報源を調べることができます。
キーワードを整理する
キーワードが集まったら、次はそれらを整理します。いくつかのキーワードを組み合わせたり、似ているものをグループにまとめたりしながら、自分がレポートのテーマとして調べたい内容を整理していきましょう。整理する際に、レポートで論じる価値があるトピックがどのあたりにあるかを考えます。この作業をすることで、レポートで自分が論じたい話題が少しずつ見えてきます。
5W1Hで考えてみる
テーマを考えるときは、興味があることや疑問に思うことなどを5W1H(何が、誰が、どこで、いつ、なぜ、どのようにして)を利用してみると思いつきやすく、おすすめです。例えば「音楽」のトピックで5W1Hを考えてみましょう。
日本音楽とアメリカ音楽の違いは何だろうか?(What)
現在の日本音楽界で注目すべき人はだれだろうか?(Who)
日本のCDの値段が高いのはどこに問題があるのだろうか?(Where)
いつ頃から歌謡曲が低迷したのだろうか?(When)
なぜ,現在の歌謡曲は低迷しているといわれるのだろうか?(Why)
どうすれば日本音楽の質を向上させることができるのだろうか?(How)
(引用元:レポートの書き方マニュアル|駒澤大学)
このように、集めて整理したキーワードを基に、レポートのテーマとして取り上げたい話題や問いかけを、文にしてみましょう。