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教育学部というと、「教員になる人が進学する学部」というイメージがあるかもしれませんが、教育学部から一般企業へ就職する人も多いといいます。教育学部出身者が実際にはどのような企業へ就職しているのか、在学中に取得すると就職に有利な資格はあるのかなど、教育学部の就職事情についてご紹介します。
もくじ
教育学部の主な就職先について
教育学部出身者の主な就職先には、どのような業界があるのでしょうか。教育学とは、「より良い教育の在り方」を探る学問といわれていますが、教育学の対象は学校教育だけでなく、家庭養育や企業における人材教育など分野も幅広いことが特徴です。教育について学ぶためには、教育の歴史や実際の教育現場の実情を学ぶことはもちろん、文学・社会学・心理学など、大学によってはさまざまな分野の知識を活用します。学術的な分野だけではなく、時には小説や映画、演劇から学ぶこともあるかもしれません。
教育学部で学んだ知識や経験はさまざまな業界で役立てることができます。そのため、教育学部の就職先といっても教員だけではありません。それでは、主な就職先について具体的にご紹介します。
国家公務員・地方公務員
教育学部の主な就職先として、「公務員」があります。公務員は国家公務員と地方公務員があり、教員は地方公務員に分類されます。大学によっては教員免許の取得が卒業要件として含まれているケースもあり、教員免許取得予定として各都道府県が実施する教員採用試験に合格すれば、公立の小学校や中学校などで働くことができます。一般の公務員となるのであれば、地方公務員試験を受けることが必要です。地方公務員にはさまざまな職種があり、市役所の職員や、警察官、公立学校の事務職員も地方公務員です。
一方、国家公務員は財務省や国土交通省などが勤務先として挙げられています。教員採用試験対策では、一般教養や、憲法や教育法規など法律に関する勉強も求められます。そのため、国家公務員になるための国家試験と通じる部分が多いことから、地方公務員ではなく国家公務員を目指す学生もいるようです。県庁や市役所、法務局や総務省など、公務員を目指している学生にとっても教育学部は魅力的な学部といえるでしょう。
メーカー勤務
教育学部の主な就職先の1つに、メーカー勤務があります。横浜国立大学の教育人間科学部の進路データによると、食料品、医薬品、自動車、機械製造などの進学実績があります。
味の素冷凍食品、アベイズム、いすゞ自動車、エーザイ、Mizkan Holdings、山陽商会、資生堂、セイコーエプソン、デンソー、東芝、富士ゼロックス(2)、京セラ、サントリー食品、住友重機械、凸版印刷、パナソニック、富士通(4)、森永製菓、矢崎総業、ヤマハ、他
教育学部で学んだ知識は大手企業でも生かすことができます。教育学について学ぶことで、企業内で円滑なコミュニケーションをとることができるでしょう。また、企業によっては子供をターゲットにした商品を提供したり、教育に関わる分野のサービスに携わることもあるかもしれません。そのため、志望動機をクリアにすることで就職もスムーズに運ぶでしょう。
情報通信・出版業界
近年はIT化が進んでいることから、教育学部から情報通信業界へ就職する学生の割合も多い傾向があります。早稲田大学の教育学部は12.8%、横浜国立大学の教育人間科学部は19.3%(出版社、放送局を含む)と全体でも大きい割合を占めています。
教育学部の人気の就職先の1つが、出版業界です。総合出版社であればさまざまなジャンルの書物を発行していますが、教科書などをメインに手がける出版社であれば、教育学部で学んだ知識を生かすことができます。受験生ガイドなど、複数の大学の情報をまとめている媒体もあるため、教育学部出身者は出版業界で経験を生かしやすいといえるでしょう。
参考
教育学部,p27|早稲田大学
卒業生の就職状況 – 就職支援 – キャリア・就職|横浜国立大学
塾や講師への道も
教育学部では教育学について学ぶことができるため、塾を運営している一般企業に就職するという選択肢もあります。入社直後は現場に配属され、子供たちの教育に携わることができます。数年間現場で指導した後は、本社の営業部や企画部、総務部などで、教育の知識と現場での経験の両方を生かしながら仕事を続けることができます。塾に通う子供は増えていることから、塾や講師で活躍できる教員の需要も高まっています。
金融機関
教育学部を卒業後、地方銀行や証券会社など、金融機関へ就職する学生もいます。金融機関は比較的収入が安定している傾向があり、営業地域が限定されている金融機関や職種であれば転勤も少ないというメリットがあります。教員は自己管理能力や責任が求められ、同様に金融機関でも同じ能力が求められます。教育学部で培った自主性や自己管理能力を生かし、金融機関で活躍することができるでしょう。