受験するなら英検かTOEICか
英検の他にも英語力検定は数多くあります。海外留学や受験などに用途を絞った場合はIELTSやTOEFLもありますが、就職など幅広い用途に使える英語力検定としては、TOEICの認知度が高いでしょう。これから受験するのなら、英検とTOEICのどちらを受けるべきでしょうか。
英検とTOEICの受験者数
英検とTOEICの2018年の国内受験者数を比較すると、TOEIC約266万人に対し、英検は約386万人と、TOEIC受験者数の約1.5倍でした。日本国内では英検の知名度の方が断然高いと言えます。
参考
受験の状況 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
2018年度 TOEIC Program 総受験者数は約266万人｜プレスリリース一覧｜IIBCについて｜IIBC
海外での知名度が高いTOEIC
TOEICの最大の利点は、世界での知名度の高さでしょう。TOEICはアメリカの非営利団体・教育試験サービス（ETS）が開発している、英語を母国語としない人のための、英語のコミュニケーション能力を図るテストです。世界160ヶ国で実施され、約700万人が受験しています。英語レベルを図るグローバルスタンダードの「ものさし」として、世界に幅広く認識されています。
一方、英検は日本の公益財団法人・日本英語検定協会が実施しています。海外にも試験会場を設置していますが、あくまでも日本人を対象としているため、海外での知名度は高くありません。
参考
TOEIC Programの理念 -TOEIC Programの歴史-｜【公式】TOEIC Program｜IIBC
語学力向上に役立つ英検
英検のメリットは、英検の受験勉強そのものが英語力向上に役立つことでしょう。英検の試験内容は各級ごとに異なります。準1級や1級ともなると、かなり幅広い分野から難解な問題が出題されます。出題形式など大学入試との共通点も多く、英検の受験勉強がそのまま大学入試にも通用します。二次試験の面接では、単なる英語力のみならず、英語を使ったコミュニケーション能力が問われるため、かなり実践的な英語能力を要します。
一方、TOEICはレベルに関係なくテストは1つです。英語初心者も上級者も同じテストを受け、テストのスコアによって判定を受けます。幅広いレベルの受験者をカバーするため、難解な問題は少なく、中級程度の問題を大量に解く形式です。つまり、いかに速く問題を解けるかで、テストの結果が左右されます。過去問を研究して出題形式に慣れ、速く解く練習を積めば、ある程度は得点が出せます。しかし、その練習は英語力向上に直接寄与するものとはいいがたいでしょう。
まとめ
英検は、年齢・職業・学歴などに関係なく誰でも受験できます。また、 過去に受験した級に関係なく、どの級でも受験できます。たとえば、過去に英検4級を取得し、その後英語力が伸びたことから、3級と準2級を飛ばして2級を受験することもできます。連続した2つの級を同一回に受験する「ダブル受験」も可能です。たとえば、準2級と2級、2級と準1級、準1級と1級などを同時に受験することもできます。
英検は、英語力を客観的に知る「ものさし」として、日本国内では抜群の知名度を持ちます。いったん取っておけば、いつでも履歴書に記載し、英語力をアピールできます。取れるときに取っておきましょう。
参考
海外留学のよくあるご質問 | 英検留学 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
