気象庁ってどんなところ?仕事内容や就職方法をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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私たちの生活に密着している天気予報……農業や漁業などの産業をはじめ、物品の販売や経済の動向をつかむなど、さまざまな面において気象の情報を必要とすることは周知の事実です。

気象に関する情報を担っているのは気象庁。でも気象庁っていったいどんな仕事をしているところで、どのようなプロセスを経れば就職できるのでしょうか?

この記事では気象庁に関する情報をまとめました。行っている仕事の内容や就職する方法についてご紹介しますので、気象庁への就職を希望される方や気象庁に興味を持っている方はぜひ参考にしてください。

気象庁ってどんなところ?

気象庁という名前は知っていても、どんなところなのかを知っている人は多くないはずです。ここでは気象庁の概要についてご紹介します。

気象庁とは

気象庁とは日本政府の「省」である国土交通省の外局にあたる「庁」になります。観光庁や海上保安庁と同じ立場です。気象庁のホームページには平成13年の中央省庁の再編にともなって、現在の気象庁となった経緯が記載されています。

気象事業は明治28(1895)年4月に内務省から文部省に移され、昭和18(1943)年11月に運輸通信省、昭和20(1945)年5月に運輸通信省が運輸省と逓信省に分かれたとき、運輸省所管となりました。

東京気象台は、明治20(1887)年1月に中央気象台と改称、昭和31(1956)年7月に気象庁となりました。平成13年1月の中央省庁等の再編に伴い、気象庁は国土交通省の外局として新たに業務を実施しております。

(引用元:気象庁の歴史|気象庁

気象庁の使命

気象庁の使命は自然の監視を行い、国民の生活を守るための適切な情報提供にあります。気象は私たちの生活に密接に関わるものであるため、不適切な情報が伝達されることにより社会的な混乱を招くことは言うまでもありません。

気象業務の健全な発達を図ることにより、災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際協力を行う。

(引用元:気象庁の任務|気象庁

気象庁は国民のために正しい情報を集約し、防災や産業の発展に生かすことができるような伝達を行うという使命を持って構築された組織なのです。

気象庁の任務

気象庁の任務は先に述べた「気象庁の使命」を全うすることにあります。

気象庁は、最先端の技術開発やその成果を導入し、自ら観測・予測を行い気象情報・データを作成・提供するとともに、自治体や報道機関、民間事業者等における気象情報・データの作成・提供や様々な社会経済活動における利活用を促進することにより、気象業務の健全な発達に向け、その役割と機能を十全に発揮できるよう取り組んでいきます。

(引用元:気象庁の任務|気象庁

気象庁の任務の遂行には国際協力が不可欠な状況となっており、世界各国とのデータ交換などを積極的に行い、正しい情報の収集と伝達に努めているのです。

気象庁の業務内容

気象庁の業務内容は大きく分けて3つです。

気象観測

気象庁には各地に気象台が設置されており、この気象台において

  • 気圧
  • 気温
  • 風向・風速
  • 降水量

などを観測します。担当者が目視で行うものと観測装置で自動的に観測されるものがあります。この観測されたデータに基づき、担当者は天気の予測シナリオを作ります。そしてその予測シナリオ通りに天気が変化したかどうかを確認するのが大きな業務のサイクルです。

災害に結びつきそうな天候の変化については注意報・警報などの防災気象情報を発表し、国民の生活を守れるよう努めます。

気象情報・天気予報の提供

気象観測で集約された情報をさまざまなメディアを通して国民に提供します。

新聞・テレビ・ラジオだけでなく、近年ではスマートフォンのアプリやインターネットの情報サイトなどでも提供されています。

担当者は本日・明日・明後日までの気象予報や、3時間ごとの予報などを行わなくてはいけません。時系列予報と呼ばれるこの天気予報は、おおまかに分けた地方ごとに発表されています。

地震・津波と火山の監視

地震火山業務と呼ばれるこの業務は、気象庁の大きな役割の1つです。火山国といわれる日本には110もの火山があり、常に監視がなされています。

  • 緊急地震速報
  • 津波注意報・警報
  • 地震情報
  • 津波情報
  • 噴火速報
  • 噴火警報

地震・津波・噴火などが起きる可能性がある場合や実際に起きた場合には、以上のような速報や警報を発令し、被害を最小限に抑えることができるような業務を行います。