心理学部は就職に不利?実際の就職率・就職先をまとめて紹介

心理学部は就職に不利、就職率が悪い、という評判があります。これから大学の心理学部への入学を検討している人や、実際に心理学部で学んでいる人にとっては気になる点でしょう。本当に心理学部卒は就職に不利なのでしょうか?

当記事では、心理学部の実際の就職率や就職先をまとめてご紹介しています。リアルな数字をもとにしていますので、実際の状況をお分かりいただけると思います。ぜひ、ご一読ください。

心理学部卒業後の就職率や就職先の特色

就職率90%超えも!心理学部の就職率が高い大学は多い

実際、心理学部の就職率が高い大学はたくさんあります。常磐大学人間科学部心理学科の場合、2018年度の学生の就職率は97.0%でした。

卒業生数 就職希望者 就職者 就職率
人間科学部心理学科 80 67 65 97.0%

就職データ | 常磐大学・常磐短期大学より筆者作成)

また、駿河台大学心理学部も2018年度の就職率は90%を超えています。

就職希望者数 就職決定者数 進学決定者 就職率
駿河台大学 心理学部 92 86 5 93.5%

就職状況|駿河台大学より筆者作成)

心理学部の就職率が高い大学は、

  • 入学から卒業まで徹底したキャリアサポートを行っている
  • 充実した学習環境がある
  • 就職に特化した講座や企業からの求人が充実している

といった特徴があります。心理学の知識を学べる環境が整っていることに加え、学生のキャリア育成にも力を入れているので、卒業後の就職率が高いことにもうなずけます。

心理学の知識は一般企業への就職にも生きる

心理学を通して学んだコミュニケーション能力や問題解決力などを生かして、一般企業に就職する学生もたくさんいます。

明治学院大学心理学部心理学科の場合、2018年度卒業生の70%前後が一般企業に就職、大学院進学者は約20%という実績があります。下記は卒業生の就職先のデータをまとめたものです。

NO.1 IT関連 18.6%
NO.2 サービス・人材 17.1%
NO.3 金融・保険 13.2%
NO.4 旅行・運輸・物流 7.0%
NO.5 マスコミ・クリエイティブ 6.2%

心理学科紹介 卒業後の進路|明治学院大学心理学部より筆者作成)

実際の就職先はIT関連、サービス・人材業など多岐にわたり、心理専門職ではなく一般企業への就職が大多数を占めています。

企業で働く場合、関わる人と円滑にコミュニケーションをとる能力が必要です。これらの能力を期待され、一般企業への就職を成功させる学生が多いことが分かります。

教員・医療関係などを目指せる学科もある

心理学部では、教員や医療関係の仕事を目指せる学科もあり、実際に教員や医療関係の仕事に就く卒業生もたくさんいます。

下記は明治学院大学心理学部教育発達学科の卒業後の進路をまとめたものです。

NO.1 教員 58.1%
NO.2 一般企業 29.0%
NO.3 公務員 3.2%
NO.4 福祉・教育・保育事業等 3.2%
NO.5 その他 6.5%

教育発達学科紹介 卒業後の進路|明治学院大学心理学部より筆者作成)

教育発達学を専門に学ぶ明治大学心理学部教育発達学科は、すべてのコースで小学校教諭一種免許の取得が可能です。そのため、卒業後は教員になる学生が大多数で、教員採用試験受験者の64%が現役で教員になっています。

また、教育発達学は多様な視点が身につくので、公務員や一般企業に就職して生かす卒業生も多くいます。

立正大学心理学部臨床心理学科のケースも見てみましょう。

NO.1 医療・福祉業 22.1%
NO.2 小売業 17.2%
NO.3 情報通信業 16.4%
NO.4 その他サービス業 9.0%
NO.5 卸売業 7.4%

進路・就職 | 立正大学心理学部より筆者作成)

臨床心理学科では、人を心理面で支援する知識を養える「臨床心理学」を専門に学びます。卒業後は、その知識を生かして医療や福祉の道に進む学生がとても多いです。

医療機関のスタッフや児童福祉施設の職員として活躍したり、学校関連・社会福祉施設などで心理職に就く学生も多くいます。また医療・福祉関係に進まなくても一般企業でそのスキルを生かす人もたくさんいます。

就職せず大学院に進学する学生も多い

心理学部には、就職せずに大学院に進学する学生もたくさんいます。同志社大学心理学部の場合、卒業生の進路で一番多いのが進学で、卒業生の約2割が大学院に進学しています。

NO.1 進学 17.4%
NO.2 メーカー 17.3%
NO.3 公共・その他 15.3%
NO.4 金融 14.5%
NO.5 マスコミ・情報 11.5%

就職・進路 | 同志社大学 心理学部/心理学研究科より筆者作成)

大学院へ進んでさらに知識を深めた後、臨床心理士などの心理専門職に就く学生も多数います。

このように、心理学部卒業後の進路選択の道は決して狭いものではありません。それぞれの学生が自分の適性に合わせて進路を選択していることが分かります。