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大学の課題などで出されるレポート。一番初めに執筆する「はじめに」の部分で、何を書けばよいのか分からずに迷う方もいるでしょう。
「はじめに」は、レポートの全体像について触れる重要な部分です。レポートのテーマだけでなく、執筆動機や問題提起、結論にまで触れることで、中身の充実した序論となります。
当記事では、レポートの「はじめに」の部分について、ポイントから注意点、またレポートの評価についても確認していきます。
もくじ
レポートで評価されることは?
まずは、レポートで評価される部分を頭に入れておきましょう。レポートというと斬新なアイデアや素晴らしい文章が評価されると思いがちですが、それ以上に大切な評価ポイントがあります。
レポートと感想文の違い
「レポート」と「感想文」を混同する学生も少なくないので、初めにこれらの違いを知っておきましょう。レポートは自分の主張を報告するものなので、感想を書けば良いというわけではありません。
感想というのは自ら思ったことであり、良し悪しや喜怒哀楽など感情の部分の表現になります。レポートで感想を書かれても、読む側としては感情についての評価はしにくいものですし、授業で身につけた知識や技術の取得程度について分からないため、評価が困難となってしまいます。
レポートでは、授業で学んだ知識や技術を用いて、自分なりの主張を報告することが重要となります。レポートを読むことで、先生は学生の知識や理解度を評価しているのです。
レポートで評価されるポイントは2つ
レポートで評価される点は、主に2つあります。1つ目は、先ほど述べたとおり、「自分なりの主張を、知識や技術を用いて的確に述べること」です。学んだ知識や技術について正確に記述し、自分なりの見解や考え、結果を的確に主張することが大切です。
もう一つは「文章構成の正しさ」です。文章構成がバラバラで話が前後してしまったり、何を主張しているのか分からない状態では評価が下がってしまいます。
文章構成は、レポートの基本です。正しい文章構成で基本をおさえてこそ、知識の理解度や自分の主張といった内容が相手に伝わりやすくなります。そのためにも、正確な文章構成で執筆するよう心掛けましょう。
それでは、以下でレポートの全体的な構成について見ていきましょう。
レポートの一般的な構成
レポートの構成は、大きく分けて「序論(はじめに)→本論→結論(終わりに)」となります。それぞれについて書きたい内容を確認してみましょう。
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参考
情報技術を活用したレポートの構成・作成法|日本女子大学人間社会学部
この中でも、導入である「はじめに」では、レポートに対するテーマから結論まで、全体像を記載しておくことが重要となります。
「はじめに」が大切な理由
「はじめに」の部分は序論なので、軽く考えてしまう方もいるでしょう。しかし「はじめに」には、レポートの全体像をまとめるという大きな役割があります。この部分を読むことでレポートの良し悪しがおおよそ判断できるため、とても重要な部分になります。
「はじめに」は、執筆動機からメインテーマへの問題提起、先行研究、そして結論について軽く触れるまで、すべてを網羅します。つまり、しっかりと「はじめに」を書いておけば、あとはそれに沿って本論と結論を記述していけばいいのです。
「はじめに」で書くこと
「はじめに」の部分では、主にレポートの「テーマ」について述べます。なぜそのテーマを選んだのか、そのテーマにどのような課題や問題点が見られるか、先行研究にはどのようなものがあるか、テーマに対する自分の結論は何かまでまとめます。「はじめに」を読むことで、レポートの全体像がつかめるように意識してください。
もう一つ重要なポイントは、「テーマについて全く知らない人が読んでも分かるように執筆する」ことです。読み手の多くは先生ですが、誰が見ても読みやすく、理解できるように心掛けて執筆することで、ていねいなレポートが出来上がります。
それでは、各要素について1つずつ詳細を確認しましょう。
執筆動機
まずは、このレポートで書きたい「テーマ」について明示します。なぜそのテーマを選んだのか、レポートのテーマを選ぶことになった執筆動機や背景について書きましょう。調査や実験の場合でも、なぜそのテーマを実験するに至ったかについて説明します。
問題提起
「はじめに」の中で、一番重要なのが問題提起です。なぜこのテーマを取り上げたのか、テーマについての問題点や課題、疑問部分について詳しく論じましょう。また、レポートには客観性が必要です。個人的な思い入れだけでなく、社会的な問題点、不足部分などをきちんと取り入れるようにしましょう。
先行研究の紹介
「テーマ」に関しては、大体先行する研究があるものです。関係する先行研究を、初めて読む人にとっても分かりやすいように紹介しましょう。たとえば文献、資料、データ、情報などをまとめ、分かりやすく提示してみると良いでしょう。
先行研究の紹介をするときに、課題や問題点があれば、それに対しても触れると良いです。問題や課題点があるため、自分はどのような研究をしたのかということにつなげられると自然な流れになります。
主張や結論を予想させる内容
「はじめに」の部分で、あらかじめ予想される結論についても触れておきます。序論で結論について触れておくことで、読み手はテーマから結論までのレポートの全体像を予想でき、読みやすくなるためです。また、構成全体にわたって結論に触れていくことで、はっきりとした主張を示すことができます。