経営学部の就職状況は?就職先、年収傾向、生かせる資格など - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

年収の傾向

厚生労働省が毎年行っている「賃金構造基本統計調査」を見ると、産業別の平均給与額が分かります。平成30年調査の結果から、参考値を下記の表にまとめました。

■年間平均給与額※1(大学・大学院卒/企業規模10~99人※2)

(単位:千円)

男性

(単位:千円)

女性

(単位:千円)

経営学部卒に

多い業界

鉱業、採石業、砂利採取業 509.8 531.8 391.8
建設業 432.6 455.5 296.5
製造業 411.0 427.0 304.3
電気・ガス・熱供給・水道業 460.6 480.0 316.1
情報通信業 425.5 446.6 347.4
運輸業、郵便業 372.2 389.0 297.0
卸売業、小売業 384.1 410.1 295.7
金融業、保険業 444.9 519.0 310.3
不動産業、物品賃貸業 386.8 424.6 286.6
学術研究、専門・技術サービス業 448.8 479.0 347.0
宿泊業、飲食サービス業 312.6 337.8 261.2
生活関連サービス業、娯楽業 329.2 355.8 272.4
教育、学習支援業 437.4 478.2 369.7
医療、福祉 388.3 463.4 317.4
複合サービス事業 321.5 341.3 252.9
サービス業(その他) 325.1 346.6 270.3

※1:きまって支給する現金給与額。所得税・社会保険料などを控除する前の額。

※2:企業規模100~999人、1,000人以上と比べ、労働者数の最も多い10~99人を抜き出した。

参考

賃金構造基本統計調査 |e-Stat

日本標準産業分類(平成25年10月改定)|総務省

経営学部卒の強みを生かすには

取得できる資格

経営学部の講義は、会計関連の科目が充実しています。簿記をはじめとし、公認会計士、税理士など会計のプロフェッショナルになるための資格取得に役立つでしょう。明治大学の高度職業会計人養成トラックのように、専門知識の学習や資格取得のサポートを積極的に行うカリキュラムもありますから、志望大学の支援体制を調べてみましょう。国際的な金融・会計人材を目指すことのできるコースを備えているところもあります。

活躍が期待される業界と職種

経営学部の卒業生は、製造業、情報通信業、金融・保険業、コンサルティングなどのサービス業を中心に就職しています。企業の経営や消費者行動などビジネスについて広く学べるので、どんな業種でも活躍の道があるでしょう。専門性を追求するなら、会計士、税理士、中小企業診断士、国税専門官や財務専門官などを目指すことができます。

参考

カリキュラム・授業|横浜国立大学 経営学部

教育の特色|明治大学 経営学部

まとめ

社会科学系の学部の中で、経営学部は実学的要素の強い学部です。経営学部で学んだことは、社会に出て働き始めたとき、さまざまなシーンで役立つことでしょう。またどんな勉強でも言えることですが、それを実際に役立てることができるかどうかは、自分の体験や実践と結びつけてこそ。在学中からビジネスの具体例に結びつけることができるのは経営学部の魅力と言えるでしょう。仕事に就いてからもその魅力を忘れずに、学び続けていきたいものです。

この記事をかいた人

masaaki

【職業】 会社員/フリーライター 【経歴】 地方国立大学卒業後製造工場に就職。現在、サラリーマンとして働く一方ライターとして活動中。2児の父。個人ブログを1つ運営中。 【趣味】 ・子供と遊ぶ ・読書 ・野球(観戦とプレー両方) 【得意分野】 ・家事 ・育児 ・教育 ・就職/ビジネス関係 ・スポーツ関係