農学部の就職率・就職先・年収・取得できる資格をご紹介

農学部に興味があるけれど、就職率や年収、どんな資格がとれるのか気になるところではないでしょうか。

この記事では、農学部の就職率や主な就職先、農学部卒の年収についてご紹介していきます。また、記事の後半では農学部で取得できる資格をまとめました。農学部の進学を検討している方はぜひ参考にしてください。

農学部の就職率

農学部の就職率はどれくらいなのでしょうか。全国の農学系学部の2016年から2019年までの平均就職率を見ていきましょう。

学部系統 2016年 2017年 2018年 2019年
農学系 89.4% 90.9% 91.7% 92.5%

2019年学部系統別実就職率ランキング|大学通信 より筆者作成)

学部別でみると、「家政・生活・栄養系学科」の就職率が93.7%でランキング1位、2位は「看護・保健・医療系」でした。農学系学部の就職率は年々上がっており、就職率92.5%でランキングが3位となっています。就職率90%を下回っている学部が4学部あります。これらを踏まえると農学部は比較的就職しやすい学部といえるでしょう。

また、各大学農学部を就職率が高い順にまとめました。

順位 大学名 就職率【%】
1位 佐賀大学農学部 98.3
2位 茨城大学農学部 97.7
3位 香川大学農学部 96.1
4位 愛媛大学農学部 95.6
5位 名城大学農学部 95.5
6位 山形大学農学部 95.4
7位 宮崎大学農学部 95.0
8位 宇都宮大学農学部 94.6
9位 近畿大学農学部 94.0
10位 静岡大学農学部 93.3

2018年3月卒学部別十就職率ランキング|大学通信 より筆者作成)

農学部の主な就職先

農学部では農作物の栽培・生産技術、農業産業を学びます。また、農業の経営や食料問題、バイオ技術など農業の幅広い知識を習得することができます。

農学部で学んだことを活かせる就職先にはどのようなところがあるのでしょうか。農学部の主な就職先を5つご紹介していきます。

食品業界

農学部は食べ物についても学ぶことになります。食品業界に就職することで大学で培った知識を発揮できるかもしれません。食品といっても、健康食品、美容食品、サプリメント、加工食品、冷凍食品、飲料メーカーなどさまざまな種類があります。海外展開している企業や、コラボ商品などの新商品を開発している企業も多く、市場は常に新しい方向へ広がっています。

食品業界には選択肢が数多くあるため、自分がどの分野の企業で働きたいのかを考えておく必要があります。また、「営業職」「品質管理」「技術職」「研究職」のどの分野で活躍したいのかも考えておきましょう。

公務員

公務員試験を受験し、合格すれば都道府県職員や地方職員になることができます。農学部卒で、学んだ知識を生かせる公務員は「農林水産省」「国土交通省」「環境庁」ではないでしょうか。

農林水産省は農業に関する支援、経営サポート、農地の整備など農学部で学んだことを存分に活かすことができる職場です。農林水産省の中に「林野庁」という部署があります。林野庁は国有林の調査や巡視を行っていて、国有林と民間地の境界の管理や事業施設計画・森林の調査を行っています。

国土交通省の組織は数多く存在していますが、その中には北海道局という食料や資源を活かして北海道の開発に関する仕事を行っている局があります。

環境庁は国立公園の管理や生物多様性保全など、資源環境保全の業務を中心とし、新しいことにチャレンジする組織です。

また、教員免許を持っていれば農業高校の教員になることもできます。

このように公務員といっても農学部の知識を生かせる場所はさまざまあります。

製薬・化粧品業界

農学部で学んだ「バイオ学」「化学」「生物学」を活かしたいのであれば、製薬・化学化粧品業界がおすすめです。製薬会社は薬学部というイメージですが、農学部からでも就職することは可能です。製薬・化粧品業界の研究職を希望するのであれば、学卒よりも大学院卒の方が就職しやすいでしょう。

飼育員

飼育員といえば、動物園や水族館の飼育員を思い浮かべるのではないでしょうか。ただ、動物や水族館で飼育するだけが飼育員の業務ではありません。お客さんに動物の生体についての説明や、「ショー」などの催し物をしなければいけません。飼育以外の業務をこなすには「学芸員」という資格を取得しておいた方が良いでしょう。学生時代に「学芸員」の資格を取得していれば就活を有利に進めることができるかもしれません。

また、勤務先が「公立」の場合、地方公務員試験を受ける必要があります。農学部で生物生態学や畜産学を学んで、動物の世話が好きな方にはおすすめです。

大規模農家

農学部はさまざまな専攻があり、農業について深くまで探求していく学問です。農学部を卒業したら農業関係に就職する方も多いのではないでしょうか。

大規模農家は、農園に来たお客さんの対応や、生産工程の管理、商談などの業務を行います。水やりや収穫なども行いますが、一日中畑にいるわけではありません。農家は休みがなくずっと働いているというイメージがあるかもしれませんが、大規模農家は勤務時間に決まりがあり、休みもしっかり取れることが特徴です。雇用形態は民間企業のような感じです。