問題カードの音読
- Now, please read it aloud.(では、声に出して読んでください)と指示があったら、「問題カード」のパッセージを音読します。OKと返事をしてから読むといいでしょう。
- パッセージは、タイトルも忘れずに読んでください。
- 発音だけでなく、抑揚やアクセントにも気をつけて棒読みにならないようにしましょう。
- 知らない単語は止まったり飛ばしたりせず、スペルから発音を推測して読み切ります。
- 音読に制限時間はありません。落ち着いて、意味のかたまり、コンマ、ピリオドで少し間を置いて読むことで、聞きやすい音読をすることができます。
パッセージについての質問(No.1)
- 音読が終わったら、面接委員のPlease look at the passage.(パッセージを見てください)などの指示で質問に移ります。
- パッセージの内容について質問されます。文の初めにくる疑問詞に注意して質問を聞くようにしましょう。
- 主語と動詞のある文で質問に答えるように心がけましょう。
- 質問が聞き取れなかった場合は、I beg your pardon?(なんとおっしゃいましたか)Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか)と聞き返します。
✔︎解答のコツ
質問の中の主語と動詞をしっかり聞き取るようにしましょう。主語と動詞が聞き取れたら、それらをパッセージの中から探し出します。正解を含む文が見つかったら、主語を代名詞に置き換え、必要のない部分は省いて読み上げます。 <例> 質問:What can people learn from the radio? ↓ パッセージからpeopleとlearnを探す。 ↓ パッセージから探した文:People can learn English and other languages from the radio, so it is very useful. ↓ 主語を代名詞に置き換えて不要な箇所を省く。 They can learn English and other languages. 参考 |
イラストについての質問(No. 2, No. 3)
- 「問題カード」のイラストの人物の行動や物の状況について描写します。
- Please look at the picture.(イラストを見てください)と言われ、イラストについての質問が始まります。
- 出題の傾向として、2つの質問のうち1つは、イラスト内の人物がこれからしようとしている行動について、もう1つは、イラスト内の物の数や位置について問われることが多いようです。
✔︎解答のコツ
質問の主語を代名詞に置き換え、動詞を適切な形に変えましょう。 <例> 質問:What is the man going to do? ↓ イラストのthe man(男性)を探し、これからしようとしていることを英文に訳します。 ↓ He is going to read a(the) newspaper. The manをHeに置き換え、動詞も質問に合わせて未来形be going toの形にします。 参考 |
受験者の意見などを問う質問(No.4, No.5)
- 面接委員からPlease turn the card over.(カードを裏返してください)と指示されたら、「問題カード」を裏返しにして机に置きます。
- 「問題カード」のトピックと関連性のない質問が多い傾向にあります。
- 「問題カード」を見る必要がないので、面接委員としっかりアイコンタクトをとりながら質問に答えましょう。
✔︎解答のコツ(No.4)
日常生活の身近なことについて(好みや習慣、予定など)の質問が多い傾向にあります。 <質問・解答例> What do you like to do on weekends?(あなたは週末に何をすることが好きですか) ーI like to play tennis.(テニスをすることが好きです) 参考 |
✔︎解答のコツ(No.5)
日常生活の身近なことについてDo You 〜?と聞かれ、受験者の解答(yesまたはno)を踏まえて会話を進めます。 <質問・解答例①> Have you ever been to a foreign country?(外国へ行ったことがありますか) ーYes. Please tell me more.(もう少し詳しく教えてください) ーI’ve been to America. <質問・解答例②> Have you ever been to a foreign country?(外国へ行ったことがありますか) ーNo. What country would you like to visit?(どの国に行ってみたいですか) ーI’d like to go to Mongolia.(モンゴルに行ってみたいです) 参考 |
問題カードの返却、退室
- 質問がすべて終わると、May I have your card back, please?(カードを返していただけますか)と面接委員から指示があります。Here you are.(はいどうぞ)と言ってカードを返しましょう。
- 退室の指示があったら、Thank you very much.(ありがとうございました)Goodbye.(さようなら)と挨拶して退室します。
面接対策のコツは?
英検3級の2次試験に備えるポイントをご紹介します。1次試験の合格発表から2次試験までは期間が短いので、1次試験を受験する前から準備しておくといいでしょう。
意欲的にコミュニケーションをとる
英検の面接試験では、声の大きさや明瞭さ、積極性なども「アティチュード(態度・姿勢)」としての評価対象となります。そのため、聞き手が聞き取りやすいように大きな声でハキハキと話し、積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢を見せることが大切です。入室から退室までのすべてが評価対象となりますので、無言で入室・着席したり、面接委員との挨拶がないがしろにならないよう気をつけましょう。
分からない単語や表現は言い換える
分からない単語や表現は、知っている単語などに言い換えて解答するように心がけましょう。長い間黙ってしまうと減点の対象となりますので、気をつけてください。質問のNo.4とNo.5では、必ずしも自分が思っていることを言わなくてもいいです。英語で自分の意見を表明できるかどうかが採点のポイントとなりますので、自分が話せそうな意見を選んで答えるようにしましょう。
アイコンタクトを意識する
英検の面接では、面接委員と積極的にアイコンタクトしながらコミュニケーションをとるようにしましょう。海外の人と比べて、日本人はアイコンタクトを苦手とする人が比較的多いと言われています。特に面接などでは、緊張して伏し目がちになることもあるでしょう。
しかし、相手の目を見ずに話を聞いたり質問に答えたりすると、積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢が見られないということで減点対象となる可能性があります。英検の面接では、アイコンタクトを特に意識して、面接委員とコミュニケーションをとることをおすすめします。
まとめ
英検の2次試験は問題の形式が一定で、面接委員とのやりとりもパターン化されているため、傾向を把握して練習すればスコアアップが期待できます。日ごろから音読の練習や、自分の意見を英語で表現する練習をすることも効果的です。自分の苦手なところに気づいて練習し、ぜひ英検3級合格を目指してみてください。
参考
実例会話つき!3級面接 入室から退室までをシミュレーション|Eiken Info Box
英検3級の二次試験(面接)は難しい?合格のコツは?|うちのこにいいかも!
英検二次試験のポイントと対策【3級・準2級・2級】|英ナビ!