レポートとは?レポートの意味や書き方のポイントを紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

学校の課題で「レポートを提出してください」と言われても、初めてレポートを書く場合は「レポートって何?」「感想文とは違うの?」など、さまざまな疑問があります。レポートにはどのような意味があり、レポートを書く際には何が必要なのでしょうか。今回は、レポートの意味や書き方のポイントについてご紹介します。

レポートとは

中学生になると、学校の宿題や課題で「レポート提出」を課されるところもあるでしょう。小学生のころは読書感想文などのように、文章を書いて提出することはあったかもしれませんが、レポートと読書感想文では意味が大きく異なるといいます。レポートにはどのような意味があり、どんな場面で必要になるのでしょうか。

レポートの意味

レポートとは「Report」、すなわち「報告する」という意味があります。日本でいうレポートとは「報告書」を意味しており、テーマに対して知識や理解を持ち、さらには問いかけや結論付けをする必要があります。学校でレポートを提出する際、先生は、生徒がテーマに対してどのように感じ、理解しているかを評価します。テーマに関する事実を調べ、問題点や疑問点があれば、論理的な推論をもとに解決策や意見を示すことがレポートの大きな意味となります。

レポートと感想文の違い

レポートと混同しがちなのが、感想文です。文章を書いてまとめるという点では同じですが、レポートと感想文では意味が異なります。レポートは前述したとおりに「報告書」であり、感想文ではありません。読書感想文などの場合は、本を読んで感じたことを自由に書きます。「このシーンではこんなことを思い出した」など、主観的な意見を素直に表現するのが読書感想文の特徴であり、感性や文章力などが評価の対象となります。

一方、レポートはテーマについて調査し、得られた知識や理解度が評価されるため、さまざまな参考文献をもとに執筆します。実際に起こっている事実について現在の状況や問題点を考察し、問題提起と解決策について答えを導く必要があります。「レポートって書くのが難しそう……」と感じるかもしれませんが、参考文献をもとに執筆するため、読解力や文章をまとめる力を身につけて慣れていくことが大切です。

レポートはどんな場面で必要?

レポートはどんな場面で必要になるのでしょうか。小学生の場合でも、「自由研究」としてレポートを書くことがあるかもしれません。子供の年齢によって、レポートのテーマや求められるスキルは異なります。ここでは、中学校~大学にかけて必要になるレポートの例についてご紹介します。

中学校

中学校で多いのが、休みの間を使って書くレポートです。例えば、都内の中学校の例では、ゴールデンウィーク中に「自然・生物を観察し、報告する」というレポート課題への取り組みがありました。観察するだけでなく、観察した中で浮かび上がる疑問を解決するまでがレポートのテーマです。

自由研究は比較的どの学校でも課題として出されるため、身近な題材をもとに考察するレポート課題は多いかもしれません。

例えば、「ドクダミについて調べる」というテーマで、咲いている場所や植物の特徴について調べるとします。ドクダミを観察することによって「なぜ臭いがするのか」「なぜ赤い筋があるのか」という疑問が生まれ、疑問に対する答えを書籍などの記述をもとにまとめる、というのが大まかなレポートの流れとなります。レポートといっても、最初は自由研究のように取り組みやすいテーマを扱うことで楽しく書くことができるでしょう。

参考

中3:理科2「GW課題」優秀作品紹介 | 成城中学校・高等学校

高校

高校のレポート課題は、中学生までとは少し違うかもしれません。例えば、中学生の場合は植物や動物の観察レポートが多い傾向にありますが、高校生の場合は「腸内細菌と健康について」「緑茶に含まれるカテキンの効能」など、実際に研究者などに取材をしてテーマに取り組むこともあるようです。調べるだけでなく、活用法や健康維持法など、まとめ方にも学術的なスキルが必要になるのが高校生のレポート課題の特徴といえるでしょう。

参考

高校生が選んだ驚きの研究テーマとは?アンバサダー・プログラム活動レポート③ | 科学コミュニケーターブログ 

大学

レポートと聞いて、おそらく一番身近に感じるのが大学生ではないでしょうか。大学ではレポート提出の機会が多くあり、テストの代わりに学期末にレポート提出をすることも珍しくありません。高校生までのレポートとは違い、大学では参考書などに書かれている情報を書くだけでは評価の対象にはなりません。

大学や専攻分野によってレポートのテーマは異なりますが、本や論文をできるだけ多く読み、そこに書かれている意見と自分の意見との共通点や違いについて、筋道を立てて書くことが求められます。大学のレポートの場合、伝えたい相手は教員になるため、「なぜこのテーマを課題として選んだのか」が分かるよう、読み手の目線に立ってレポートを書く必要があるでしょう。