レポートの書き方
レポートに適した用紙、用紙の使い方が分かったら、レポートを書くステップに進みます。ここでは、レポートの書き方を3つのステップに分けてご紹介します。
テーマに対する基礎知識を得る
レポートを書くには、テーマに対する基礎知識が必要です。まずは、先行研究や関係性のある書籍を読んで基礎知識を得るようにします。3~5冊ほど関係書籍や論文を読めば、基礎知識はある程度身につきます。周りと差をつけるためには、授業で紹介されている以外の書籍・論文に当たることをおすすめします。
構成を考える
基礎知識を得ることができたら、構成を考えるようにします。構成は、レポートの骨格になります。一般的には、序論・本論・結論の構成で展開します。
序論は、これからレポートで論ずることを読み手に分かりやすく伝える役割があります。また、テーマに対する疑問や自分の主張を序論で明記することで、読者はそれを軸にレポートを読み進めることができます。
本論は、レポートを通して伝えたい主張の「理由」と、理由を補強する「根拠」を展開する役割があります。本論の展開次第で、レポートの中で主張している内容を読み手に納得してもらえるかどうかが決まります。根拠は、信頼性の高い調査結果や研究結果、専門性の高い人物の発言など、誰が読んでも納得できるものである必要があります。
結論は、レポート全体を通しての主張をまとめる役割があります。序論で主張を明記している場合は、本論を経て改めて主張を展開します。また、テーマに対する分野の今後の展望や、今後の取り組みなどを書いてまとめることもあります。
レポートのルールに沿って書く
構成ができたら、レポートのルールを守って、短時間で読み手に分かりやすく主張が伝わるように書き進めます。下記に、レポートを書く一般的なルールを6つ挙げます。
- 語尾は「だ・である」調で統一する
- 正しい日本語で書く
- 誤字・脱字がないように書く
- 事実と意見を区別して書く
- 自分の意見か他人の意見か、読み手に分かるように書く
- 引用・参照・参考を正しく使う
この6つのルールは、最低限のものです。また、大学や教授によってルールは変わりますので、書き始める前に確認することをおすすめします。
まとめ
レポートの体裁はある程度決まっています。レポート用紙はA4の白色が一般的ですし、文字サイズは10.5~12ポイント程度、表紙に盛り込む内容も決まりがあります。ただ、形式にとらわれるのではなく、読み手の読みやすさや分かりやすさを考えることが一番大切です。相手の立場になってレポートを作成することで、プレゼンテーションをするときや人と話をするときにも役立つ「分かりやすく伝えるスキル」を磨くことができます。
今回ご紹介したものはあくまで一般的な基準ですので、授業内で指示があればそれに従ってください。これから社会に出ても役立つスキルなので、授業の一環と思わず、上手なレポート作成の方法を考えてみてください。
参考
レポートの書き方|大川 茂樹(千葉工業大学 工学部 未来ロボティクス学科)
簡単で効果的なレポートの書き方例│基本ルールと文章構成を覚えよう|学生ニートの波乱万丈記