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大学の授業では、中学校や高校時代に比べてレポートを提出する機会が多くなります。また、レポートの出来で成績が決まる講義もあります。今回の記事では、レポートを書くのが苦手でまとめ方がよく分からないという大学生のために、レポートを上手にまとめるステップを3つに分けてご紹介します。さらに、分かりやすいレポートを書く7つのルールも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
レポートを上手にまとめる3つのステップ
レポートを書く目的は、自分の主張を読み手に伝えることです。感想文や随筆、詩、小説とは、同じ文章でも性質が異なります。オリジナリティのある表現をする必要はなく、分かりやすく短時間で内容を理解してもらう表現をするのがレポートです。では、具体的にどのような手順でレポートを書けば上手にまとめることができるのでしょうか? 3つのステップでご紹介します。
レポートのテーマに対する基本知識を得る
まずは、レポートのテーマを知ることから始めます。例えば、レポートのテーマが「学校教育の課題」だとします。学校教育は、経験に基づいて自分が感じたことを書くことはできます。ただ、自分が知っていることは学校教育の課題の一部にすぎません。説得力のあるレポートを書くには、「学校教育」に関する基礎知識を得る必要があります。
そのためには、テーマに沿った書籍やサイトを調べて基礎知識を得ましょう。最低でもテーマに沿った書籍を1冊は読むようにします。3~5冊読めば、テーマについて自分の意見を持つことができるようになるでしょう。10冊読めば、テーマに対してかなり詳細なレベルまで知識を得られるはずです。
資料収集・研究をする
テーマの基礎知識を得たら、自分の意見(レポートにおける主張)を明確にします。そして、自分の主張を支えるための理由と根拠を収集します。この過程で、自分の主張が変わることがありますが、それはテーマに対する理解が深まっている証拠です。
また、検証や実験が必要なテーマの場合は、検証や実験を行ったり、周囲に協力してもらってフィールドワークをしたりすると説得力のあるレポートが書けます。
序論・本論・結論が分かる構成を作る
「基礎知識」「主張」「理由と根拠」が明確になってきたら、構成を考えます。一般的なレポートの構成は、序論・本論・結論の3部構成になります。ここでは、それぞれに書く内容を詳しく解説します。
序論は自分自身の問いや読み手への問いかけ
序論は、このレポートにはどのようなことが書いてあるのかを知らせる「道しるべ」のような役割を果たします。序論の部分は、レポート全体の内容がギュッと凝縮されたものと考えるといいでしょう。
- レポートのテーマ
- レポートを書くに至ったきっかけや読み手への問いかけ
- レポートを読み進める上で前提となる情報(言葉の定義など)
- レポート全体で書かれていること
序論は、レポートのすべてが凝縮されている部分です。最初に序論を書こうとすると、なかなか書き出せないこともあるので、その場合は先に本論を書くことをおすすめします。本論を書いていく過程で全体像を正確に把握できるので、序論を書きやすくなります。
本論は理由と根拠
本論は、主張の理由や根拠を示す部分です。本論の内容次第で、主張が説得力を持つかどうか左右されます。
- 理由を示す事実
- 根拠を示す事実
- 反論や批評に対する対策
本論では、主張を支えるための理由と根拠が展開されるので、データや図、調査結果などの事実が引用・参照されます。また、誰が読んでも納得できるレポートにするために、反論や批評を予想して、さまざまな角度からレポートの主張を補強する根拠を用意しましょう。
結論はレポートを通しての主張
結論は、主張を伝える部分です。主張を序論でしている場合は、結論で改めて読み手に印象付けるために主張を述べます。序論が問いかけや疑問で始まっている場合は、本論を通して導き出された主張をまとめる役割を持ちます。
- レポート全体の内容を簡潔にまとめる
- 主張をする
- 今後の展望や、次にするべきことを述べる
結論は、序論や本論と整合性がとれなければいけません。序論・本論・結論のそれぞれの部分にブレている記載がないかを読み返して、確認することをおすすめします。