レポートのタイトルはどうやって付ける?大学生必見の考え方! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

レポートのタイトルで悩んだ経験はないでしょうか? タイトルは、読み手が一番初めに目にする、レポートの顔とも言える重要なポイントです。今回の記事では、タイトルを付ける方法を具体例を挙げながらご紹介します。また、タイトルを考えるときにすべきことも併せてご紹介しますので、タイトルが決まらず悩んでいる方はご参考にしてください。

レポートタイトルの付け方~基礎編~

まずは、タイトルの付け方の基礎をご紹介します。以下の3つの視点を意識するだけでタイトルが具体的になり、読者の興味を引きやすくなるでしょう。

タイトルのテーマを狭くする

タイトルのテーマが広いと、内容の薄いレポートになってしまいがちです。例えば、「学校教育の問題点」というタイトルにするとします。そうすると、いじめ、不登校、学級崩壊、学力低下、体罰、モンスターペアレントなど多くの問題点を想像することができます。その結果、タイトルを見ただけでは、レポートに何が書かれているのか知ることができません。

また、学校教育の問題点を網羅的に言及したとしても、結局は概要説明に留まってしまい、自分の主張のあるレポートを仕上げることは難しいです。さらに、広い知識が必要になるので、基礎知識を得る段階でかなりの時間がかかります。

レポートのタイトルは、タイトルを読んだだけで内容がある程度予想できるように、テーマを狭くして絞り込みましょう。「学校教育の問題点」ではなく、「文部科学省調査による不登校件数と学校現場の実際の不登校生徒の課題」というように、レポートのエッセンスとなる言葉を選び出してタイトルを付けましょう。

具体的な数字を入れる

数字を入れることで、レポートの具体性が一気に高まります。レポートは、自分の主張を分かりやすく短時間で伝えるために書きます。具体的な数字を入れるのは、レポートだけではなく、プレゼンテーションや人と話をするときにも有効な方法です。

「これから、3つのことを話します。」と言われれば、話を聞いている側も見通しが立ちやすいです。それと同じで、レポートのタイトルにも数字を入れましょう。

  • 例:「不登校生徒を取り巻く3つの問題点」→読み手は「3つの問題点について論じられているんだな」「問題点を3つに絞っているんだな」というふうに、レポートの展開を想像することができます。

どんなことが、どれくらい書かれているか分からないものを読むのは脳にストレスがかかります。脳にストレスがかかると、「読みにくい」「分かりにくい」と感じてしまうのです。

読者に問いかける

問いかけるタイトルには、2種類あります。1つは、読者に「なぜだろう?」と思わせるタイトルです。

  • 例:「新入社員はどうして3年で離職するのか?」→どうして3年で離職するのかが知りたくなって、レポートを読みたい気持ちにさせることができます。

 

もう1つは、読者に「Yes」と思わせるタイトルです。

  • 例:「花粉症を治したいと思っていませんか?」→花粉症で悩んでいる人は「Yes」と思うはずです。

このタイプの問いかけは、消費行動を促す際にメディアや書籍でもよく使われています。ただ、レポートの場合は相手が教授になると思いますので、2つ目の問いかけは、場合によっては適していないかもしれません。時と場合によって使い分けるようにすることをおすすめします。

レポートタイトルの付け方~応用編~

続けて、周りの学生と差をつけるための応用編をご紹介します。書籍やWEBメディア、YouTube動画などのタイトルに注目すると、どれも使われている方法です。

ギャップを狙う

テーマとは関係のないような言葉や、普段は組み合わせられない言葉を組み合わせることで「ギャップ」を生み出します。ジャレド・ダイアモンドさんが書いた『銃・病原菌・鉄』(草思社文庫)は、普段組み合わせることがない言葉を組み合わせて人類史を論じています。ほかにも、漫画の『宇宙兄弟』(講談社)や、絵本の『おしりたんてい』(ポプラ社)などもギャップを狙ったタイトルが付けられています。

レポートの内容を表すものでなければ効果はありませんが、レポートを書く前の調査や検証を進めていく段階でギャップのある言葉を意識しておくことをおすすめします。

常識の逆をつく

大人になるほど、人の考え方は常識で固められていきます。その常識とは真逆のことをタイトルに入れることができれば、「えっ! どうして?」と読み手は関心を持ちます。例えば、『売り上げを、減らそう。』(ライツ社)も常識を逆手に取ったタイトルを付けています。また、『時間は存在しない』(NHK出版)も、常識を覆すタイトルです。あえて刺激的なタイトルを付けることで、周りとは一線を画することができます。

長くする

タイトルが長い方が、レポートの内容を伝えるには有効です。ただ、長すぎるとうまくまとまっていないと受け取られてしまいますので、長くても30文字程度にすることをおすすめします。それより長くなるようであれば、優先度の低い要素をサブタイトルとして付けるとスッキリします。