高卒でおすすめの業種
高卒で就職する場合、どの業種に就職するとキャリアアップでき、年収が高くなるのでしょうか。高卒におすすめの業種を5つご紹介します。フリーターから正社員になりたいと思っている方もぜひ参考にしてください。
公務員
公務員は大卒者がなるものというイメージを持っている方もいるかもしれません。試験に合格すれば高卒でも公務員になることができます。
公務員は「国家公務員」「地方公務員」の2種類に分けることができます。国家公務員は国で働く職員のことで、「環境省」や「厚生労働省」などの「○○省」がつく国家機関で働いています。一方、地方公務員は都道府県や区市町村で働く職員のことをいいます。
高卒から公務員になるには高卒程度を対象にした試験で合格する必要があります。ただし、年齢制限が厳しく、高校卒業後2年以内しか受けられないことが多いので、高校を卒業して早めに受験する必要があります。
IT業界
AIやIoT技術の進歩で今後IT業界はさらに発展するでしょう。それと同時にプログラマー、システムエンジニアの人材不足が懸念されています。経済産業省の2016年の調査によると、ITニーズ、市場規模ともに今後、拡大すると予想されています。また、2015年には約17万人の人材不足の状態にあり、2030年には約59万人の人材不足になるとも予想されています。
参考
今後IT技術者の需要はかなり高まっていき、プログラミングスキルがあれば高収入も夢ではないでしょう。
IT業界では学歴よりもスキル重視の企業が多く、スキルさえあれば誰でも入社できます。IT業界で必要なのはプログラミングはもちろん、コミュニケーション能力、最新技術情報を把握する能力などです。
建築業界
ビルやダム河川の修理などの大型工事、水道・電気・ガス・道路の補修などの公共工事、住宅などの建築工事など、建築業界にはさまざまな仕事があります。若くて体力のある人は重宝されるでしょう。
初めは右も左も分からないかもしれませんが、道具の知識、工程の進み具合、専門知識を習得していくと現場監督に昇格できるかもしれません。
初めのうちは現場作業だけかもしれませんが、現場監督になると現場指示や工程管理、お客さんとの打ち合わせなどを行い、給料が上がると同時に責任もついてきます。建築業界は高卒からでもキャリアアップができる仕事のジャンルです。
不動産や保険業界の営業
不動産や保険業界の営業職は、高卒でも入れる企業は比較的多いとされています。営業職は学歴がさほど重視されない実力主義なので、高卒でも営業力があれば大卒の給料を超えるかもしれません。不動産や保険業界は専門知識が必要で、知識が多くない客にもていねいに分かりやすく説明するスキルが必要です。
不動産なら宅地建物取引士、建築士、日商簿記検定などの資格を、保険業界ならファイナンシャルプランナーの資格を持っていると給料アップにつながるでしょう。また、資格を持っていると、転職活動をする際も有利になるでしょう。
介護業界
お年寄りの人口は増加傾向にあり、介護職は人手不足と言われています。学歴は関係なく、高卒でも経験を積めば大卒の給料を超えることは可能です。介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取得できれば、管理職に上がることも可能です。
介護業界は今後ますますニーズが増えてくるので、求人も増えてくるでしょう。お年寄りを介護する仕事は肉体的に負担がかかり、施設によっては夜勤のある3交代のシフト制で組まれることも多くあります。
体力に自信があり、人の役に立ちたいという気持ちがあり、人の気持ちを察することが得意な方は候補に入れてもいいのではないでしょうか。
高卒フリーターから就職して正社員になるには?
フリーターから正社員になるには難しい、しかも高卒だから余計に難しいだろうと思って正社員になりたいのに、なかなか就職活動に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。しかし、悩んでいても前には進みません。高卒からでも正社員になることは可能です。面接までにしっかり準備をして気持ちを切り替えておきましょう。高卒のフリーターから正社員になるためにはどんなことが必要かご紹介していきます。
アルバイト経験を振り返る
アルバイト経験が長いからアルバイトから面接、正社員になるのは難しいと思っている方もいるかもしれません。アルバイトで得たスキルや知識、勤務先で得た成果を面接する企業にしっかり伝えることができれば希望の会社に就職できる可能性は十分あります。
職歴がないと不安にならず、前向きに自分と向き合うことが大切です。アルバイトの経験で得たスキルや知識を活かせる求人を探してみましょう。
志望動機やアピールポイントをしっかり伝える
面接では、志望動機や自己PRを必ずといっていいほど聞かれます。そのときにしっかりと説明できるよう練習しておかなければいけません。志望動機をまとめる際に必要な作業をまとめました。
- 企業のホームページやパンフレットを見て、どこに興味を持ったかを考える
- 共感できる企業側の取り組みをまとめる
- 経営理念を理解しておく
- なぜこの会社を選んだのかをまとめる
上記のことを意識しながら、志望動機を考えていきましょう。他の会社ではなく、なぜその会社を選んだのかを言うことが重要です。
また、自己PRは具体的なエピソードを交えて話すとより分かりやすく面接官に伝わるでしょう。
入社してからのビジョンをアピールする
面接では、入社してから自分が会社にどのように貢献できるか、伝えておくべきです。そのためには以下のような準備が必要となります。
- 自分の長所・短所をしっかり見つめ直す
- 求人の募集要項をしっかり見ておく
- 企業が一番力を入れていることを調べておく
「入社したら会社にとってこのようなメリットがある」と面接でしっかり説明しましょう。
マイナス面はプラスに置き換える
「自分には短所が多く、長所が全くない」「長所がないから面接で何を言ったらいいか分からない」と思っていませんか? 短所はいくらでも思いつくものの、長所はなかなか出てこないという方もいるかもしれません。マイナス面は考え方を変えれば、プラスに置き換えることができます。これは履歴書を書くときや面接の時におすすめの方法です。
人付き合いが苦手なら、相手がどう思っているかを察し物事を慎重に進めることができるとも考えることができます。慌ててしまうことが短所だと思っているなら、どのようなことにもチャレンジする意識を持っていると置き換えましょう。