英検4級リスニングの3つの勉強法
リスニングは、ただ聞いていればできるようになるわけではありません。単語同士のつながりや、リズムをキャッチするトレーニングが必要です。ここでは、英検4級のリスニングで6割以上得点するための勉強法を、3つのステップに分けてご紹介します。
問題を解いて英文の内容を確認する
ある目標に向かって勉強するときには、まず自分の実力とゴールまでの距離を正確に測ることが必要です。そこで、最初に試験と同じ状況で問題を解くことから始めましょう。
聞き取れなくても巻き戻してもう一度聞くのではなく、試験と同じように、聞き取れなくてもそのまま次の問題に取り組みます。そして、現在自分がどの程度得点できるかを理解しましょう。テキストに日付と得点を記入しておくと、あとでどのくらい伸びたか比較しやすくなります。
自分の実力を確認したら、リスニングの原稿を見ながら、分からない単語を日本語の意味とリンクさせるようにします。
シャドーイングをする
リスニングの内容を理解したら、次はシャドーイングを徹底して行います。シャドーイングとは、音源よりも少し遅れて真似して発音していくことです。ここでのポイントは、音源を追い越してもダメ、音源から遅れてもダメという点です。
この段階では英文を見ながらで大丈夫なので、音源と同じスピードでシャドーイングできるようにしましょう。シャドーイングには、発音を真似ようとするため、リスニングに神経を集中させる効果があります。
音読をする
シャドーイングがスムーズにできるようになったら、感情を込めて音読するようにしましょう。音読のポイントは、感情を込めることです。棒読みではあまり意味がありません。日本語が母音の多い低い周波数で話すのに対して、英語は短い子音を強く発音する高い周波数で話すため、棒読みでは英語ではなく日本語になってしまいます。
また、音読みをするとき、1人で感情を込めるのは難しいものです。誰かに聞いてもらっているイメージで話をすると、感情のこもった自然な英語を話すことができます。
最後の確認として、英文を見ないでシャドーイングすることをおすすめします。音読をしたことで、音源の英語が自分のものとなっていることをより実感できるはずです。
英検4級リスニングの3つのコツ
勉強法が分かったところで、英検4級のリスニングをする際の3つのコツをご紹介します。リスニングの問題形式をあらかじめ理解しておくことで、注目するべきポイントが分かります。
ライティングの余った時間で選択肢を先読みすること!
英検の試験は、筆記試験を行ったあとにリスニングを行います。筆記が終わった段階で、リスニング問題の選択肢に目を通しておきましょう。そうすることで、これからリスニングで流れる内容を予想することができます。
大問1はイラストなので、会話の内容や聞かれる内容を想像するのは難しいです。しかし、大問2と3は選択肢を見れるので、どんな単語が会話に出てくるかを事前に想像しやすいです。先読みをするなら、大問2と3を優先してするようにしましょう。
文頭の疑問詞を必ず聞き取ること!
大問2の会話文では、2人の登場人物がそれぞれ2回ずつ話をします。ここで集中して聞くべきことは、1人目の登場人物の2回目の質問の文頭の疑問詞です。多くの場合、1人目の登場人物の2回目の発言は疑問文であり、疑問詞の「What」「When」「How」などであることが多いです。
この疑問詞を聞き取ることができれば、何について話しているかを理解することができます。事前に先読みできているようであれば、選択肢の内容も分かっているので解答につなげやすくなります。
会話の全体の流れを把握すること!
英検4級のリスニング試験では、すべての英文が2回流れます。1回目では、会話で何が話されているのかを理解するようにしましょう。答えを見つけるのは、2回目の会話で問題ありません。会話全体の流れを把握するには、疑問文や疑問詞を聞き取れるかどうかがポイントになります。