政経選択のメリット
このような特徴のある政治経済ですが、まずは私が政治経済を選択して感じたメリットをご紹介しましょう。
暗記量が日本史や世界史より少ない
政治経済を受験科目にする一番大きなメリットは歴史科目に比べて暗記量が少ないことです。
私自身が商業高校出身で不利な状態からの受験だったため、できるだけ社会科目の暗記量を少なくしたいと思い、それが私が政治経済を選択した一番の理由でした。暗記量が少ないというのは、単純に覚える分量として政治経済は日本史や世界史より少ないということもありますが、先ほども述べたように計算問題など考えて解く問題に関しては、計算自体はそれほど難しくありませんがきちんと理解することが重要になるので、単純な丸暗記する量が少なくなるという側面もあります。ただし、計算に苦手意識があり、暗記で乗り切ろうと考えている場合にはデメリットにもなりうるので注意が必要になります。
大学入学後にも役立つ知識が増える
これは副次的なメリットになりますが、受験を通して学んだことが大学入学後にも役立つということが挙げられます。政治経済という科目の特性上、学ぶ内容が自分自身に関わってくることも多いので、受験が終わって大学に入学してからも実際に役立つことがありました。
授業やテストが楽になった
私は経営学部に通っていたため、ミクロ経済やマクロ経済など経済に関する授業が必修であり、これらの授業の期末テストの際に大学受験の政治経済で学んだことが役立ちました。直接役に立つ経済の授業だけでなく、経営学や一般教養の授業でも受験で学んだ政治経済の知識が役に立つことがありました。もちろん大学の授業なので大学受験の内容よりは発展的な内容でしたが、基本的な知識があっためスムーズに理解することができたと思います。
選挙に関心を持つようになった
2016年から選挙権年齢が引き下げられ18才からになったため、大学1年生以上であれば誰でも投票に行けるようになりました。実際に私が大学1年生の時に参議院選挙があったのですが、受験で政治経済を選択していたこともあり選挙に興味を持ち投票に行きました。もし受験で政治経済を選択していなかったら、政治に無関心で投票にも行かなかったかもしれないと思っています。
政経選択のデメリット
政治経済にはこれらのようなメリットがある一方で、日本史や世界史など歴史科目を選択した場合にはないデメリットもあるので、政治経済を選択した場合のデメリットについてご紹介します。
受験できる大学・学部が限られる
政治経済を選択した際の最大のデメリットは、受験できる大学や学部がかなり限られているということです。学部に関しては、商学部や経営学部、経済学部、法学部など政治経済の内容と近い学部は政経選択で受験できる大学が多いですが、文系であっても文学部などは受験科目として利用できないことが多いです。また、慶應大学や上智大学はどの学部でも政治経済を利用することができず、早稲田大学では政治経済学部で受験科目として政治経済を利用することができません。歴史選択の場合、文系学部であれば大抵受けることができるので、受験できる大学・学部が限られるのは政経選択の大きなデメリットであるといえます。
まとめ:自分の目的に合う場合は、政経選択がおすすめ!
ここまで政経選択のメリット・デメリットをご紹介しましたが、これらを照らし合わせてみて自分の目的と一致する場合は、政治経済を選択することは一つの選択肢としておすすめです。特に受験したい大学や学部がある程度定まっていて政治経済が利用できる場合は、歴史選択と比べた際にメリットも多いので、政経選択を選択肢の一つとして考えてみてもいいと思います!