使い方
次に、これらの使い方を紹介します。機材によって使い方は異なりますが、大まかな流れは同じです。
1. 何を作るか考える
作りたいものを考えます。最初に作れる簡単なものの例としては、3DプリンタでクリップやUVプリンター・レーザーカッターで表札などが挙げられます。
2. 作りたいものに合ったソフトをインストールする
3Dプリンタを使う時は、データも3次元で作るため、3Dデータを作るためのソフトウェアが必要です。UVプリンターやレーザーカッターを使う時はイラストなどをかくソフトウェアが必要です。私が使っているソフトウェアは以下の通りです。
機材 | ソフトウェア |
3Dプリンタ | Autodesk Fusion 360 |
UVプリンター・レーザーカッター | Adobe Illustrator |
これらのソフトウェアを利用して、作りたいものに合わせて機材に出力するデータを作ります。
また、3Dプリンタの場合、スキャナーを使って立体の物の形状をスキャンし、3Dデータとして取り込んだものを使うこともできます。
3. 機材を選ぶ
次に作ったデータや作りたいものに合わせて機材を選びます。3Dプリンタの場合、家庭用や業務用などの種類によって、出力できるサイズ、出力方式が異なるので作りたいものに合った機材を選びます。写真や文字を出力する時は、彫刻がいいのか、印刷がいいのか選びます。両方を組み合わせることもできます。
4. 素材を選ぶ
次に素材を選択します。クリップなどを3Dプリンタでを作る場合は素材が固すぎてもいけないので柔らかめの素材を選んだり、UVプリンターやレーザーカッターで表札を作る場合には好きな色や木やアクリルなどの素材を選びます。
5. 出力する
データが完成し、機材と素材を選んだら出力です。素材をセットし、パソコンからそれぞれの機材にデータを飛ばし、出力を開始します。目を離してもいい機材と、目を離してはいけない機材があります。タイムラプスなどで出力の様子を記録しておくと、何かを作ってプレゼントするときに見せてあげると喜ばれます。
6. 完成・片付け
出力が終わったら完成です。完成品を取り出し、掃除をします。ただ、3Dプリンタは完成品が機材とくっついて取りにくいことがありますし、レーザーカッターは焦げが手についてしまうこともあります。最後まで気をつけましょう。
まとめ
ファブスペースがあると、何か欲しい物があったら作ってみたいと思うようになったり、これはどうやって作られているんだろうと考えることが増えてとても面白いです。まだファブスペースがある大学は多くはないですが、民間のファブスペースもあるので興味があれば是非使ってみてください。自分で考えた物を出力できることはとても楽しいです。