自治大学校って何?学ぶ内容や入校方法・費用について - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

自治大学校の入校方法・費用は?

業務の一環として参加する研修としては、内容・期間ともにかなり充実している印象の自治大学校。参加できるのは幹部候補ということもあり、地方公務員を目指す人には魅力的に映るのではないでしょうか。ただし、入校できるのは地方自治体の職員のみであることは留意が必要です。

自治体からの推薦が必要

自治大学校に入校するためには、まず所属する自治体からの推薦が必要です。つまり、自治大学校で学びたいのであれば、先に公務員試験に合格して公務員になる必要があります。

公務員になった後は、自ら自治大学校の研修を受けたいと立候補する人もいるでしょうし、上司から研修を受けることを打診される人もいるようです。基本的には幹部候補を対象としているため、地道に業務をこなして昇進していくことが近道でしょう。

参考

自治大学校 平成31年度研修計画|総務省,P27

選抜方法

自治体からの推薦に加え、それぞれの研修ごとに選抜の要件が設定されています。例えば、第1部課程であれば以下のような要件です。

  1. 勤務成績が優秀であり、高度な研修を受けさせるにふさわしい者
  2. 積極的な学習意欲を有する者
  3. 現に都道府県、政令指定都市、一部事務組合等における課長補佐若しくは係長又はこれらに相当する職にある職員

(引用元:自治大学校 平成31年度研修計画|総務省,P10)

基本的には自治体から推薦を受け、その推薦内容が正確かどうかを自治大学校側が判断するという流れのようです。このほか、専門研修の一部では簿記の資格なども必要とされています。

費用は基本的に自治体が負担

自治大学校では研修費用が発生しますが、こちらも基本的には自治体が負担します。どこまでを自治体が負担するのかはそれぞれの自治体の規定によるようです。研修期間中には諸費用も発生するので、それらも旅費として支給する自治体もあります。

参考

自治大学校等へ入校して研修を受ける職員の旅費支給規則|大村市

まとめ

自治大学校は地方公務員のための研修施設なので、どのような内容が研修として行われているのかや、そもそもどういった学校なのかは一般にはあまり知られていません。公務員というとジェネラリストとして淡々と業務を行うという印象が強いかもしれませんが、自治大学校で研修を受ける職員は地方自治に対して熱意があり、研修終了後も同期と情報交換を行ったりと業務に対して工夫を凝らす人も少なくないようです。

「公務員になるからには自治大学校で研修を受けて、より向上心を持って業務に臨みたい!」行政に求められる業務や能力が増えている現代ですが、そんな意思を持って公務員を目指してみると、さまざまな業務に意欲を持って取り組めるようになるかもしれません。

参考

早いもので4ヶ月が経ちました。|ちこの自治大研修ブログ

自治大生活(初日) – 立川「なんちゃって大学生」ライフ(第167期)|Yahoo!ブログ

分野別自治制度及びその運用に関する資料「日本の地方公務員の人材育成」|比較地方自治研究センター

この記事をかいた人

akahoshitomoka

piggiesagogoクロシェター・ライター。 オリジナルの編み物作品の作り方を販売しながらライターもしています。守備範囲はハンドメイドから不動産まで。三浦半島が好きです。