米国弁護士の将来性
米国弁護士の資格を取得している日本人が増えていることから、米国弁護士は将来的にも需要が高まっていることがうかがえます。その主な理由としては、以下の2つがあります。
国際取引が増えることで需要が高まっている
アメリカの大企業では、企業内に設置された法務部門で働いているのは、ほぼ全員が弁護士資格を持つ企業内弁護士だといいます。近年、日本企業でも法務部門を採用する動きが増えており、特に事業拡大のための戦略として、海外取引の拡大や海外企業との事業など高度な英語力と国際法務の経験を持つ人材のニーズが高まっています。
米国弁護士の資格を取得することで、海外の法律を体系的に学び、さらにビジネスレベルの英語力を身につけることで企業にとって必要な戦力として活躍できるでしょう。
世界中に人脈があることが利益へつながる
LL.M.のコースを修了することで、同級生やロースクールの教授、卒業生などの人的ネットワークとつながることができ、世界中に人脈を持つことができます。就職する際には日本国内の企業だけでなく、アメリカの法律事務所や企業などへの就職も視野に入れることができるでしょう。
また、留学を終えて日本に帰国する場合は、外国の法律に関する案件の対応を依頼されたり、外国の弁護士からも依頼を受ける可能性もあります。人脈が広がることで、利益に直結するのも米国弁護士のメリットの1つです。
米国弁護士の年収・平均給与について
それでは次に、米国弁護士の年収や平均給与についてご紹介します。
年収
アメリカの弁護士の年収は、一概には断定できませんが平均として1千万円以上といわれています。仮に、日本で米国弁護士の資格を生かして仕事をする場合は、勤務先の規模によって異なりますが、通常の弁護士と同等もしくはそれ以上の年収が期待できるでしょう。勤続年数や性別によっても差があるものの、日本の平均年収よりも上回る年収であるといえます。
キャリアアップについて
米国弁護士の資格を取得することで、前述したように国内だけでなく海外のクライアントから国際的な案件を依頼される可能性もあります。その結果、仕事のチャンスが広がり、国際的なビジネスに携わることも可能になるでしょう。
外資系法律事務所などのグローバルな環境で経験を積むチャンスを得ることができれば、弁護士としてのキャリアアップにもつながるかもしれません。資格取得だけでなく、資格をどう生かしていくか、各個人がさまざまな選択肢を持つことができます。
米国弁護士資格は仕事の幅が広がる
長期的なキャリアを考えると、米国弁護士資格は国際社会でますます必要になる資格といえるでしょう。将来は弁護士として活躍したいと考えている方は、英語力向上とさらなるスキルアップのために米国弁護士資格の取得がおすすめです。
参考
米国の法律事務所の初任給は1,922万円|Market Hack
米国弁護士資格はどのように役立つのか?グリー法務部長と国際弁護士が語る実務での活かし方|BUSINESS LAWYERS
年収トップ10比較。日本でランク外、米国で上位の「ある職種」とは?|ZUU online