アメリカで活躍できる「米国弁護士」になるには?年収や将来性を紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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グローバル化が進む中、企業経営を円滑に進めるために「米国弁護士資格」の注目度が高まっているといいます。アメリカでも活躍することができる米国弁護士とは、どのような資格で、日本人はどのように取得したらいいのか気になる方もいることでしょう。今回は、米国弁護士資格の取得方法や取得するメリット、給料やキャリアアップの方法などについてご紹介します。

アメリカ弁護士(米国弁護士)になるには?

国際化社会が進むにつれて、事業の海外進出が主流となってきました。今後ますます海外の法務案件は増えていくことが予想されており、海外の弁護士と対等に交渉を進めることができる米国弁護士が注目されています。米国弁護士はアメリカの各州で定められた弁護士資格を持ち、英語力もあるため、法務だけでなくビジネスの最前線で活躍できます。日本人でも米国弁護士の資格を取得できることから、近年は資格取得を目的として留学する人が増えているようです。

米国弁護士になるためのルート

米国弁護士の資格を取得するには、法学部へ進学した後で、認定スクールの受験資格を得るために留学するのが一般的な方法です。米国弁護士になるためのルートについて詳しく解説します。

大学(法学部)へ進学する

日本人が米国弁護士の資格を取得するためには、まずは日本の大学で法学の学位を取得し、ABA(American Bar Association)が認定するロースクールの「LL.M.コース」を修了してアメリカの司法試験(Bar Exam)の受験資格を取得するのが一般的です。

アメリカの司法試験の受験資格は、受験者がどこで法学についての知識を学んできたかなど、個別審査によって判断されるため、アメリカに留学してLL.M.コースを修了したからといって、すぐに受験資格を得られるわけではないといいます。そのため、ロースクールに留学する前に、各州の司法試験委員会などに受験資格について確認する必要があるでしょう。

米国弁護士の資格取得は、日本と異なり、活動を希望する州ごとに弁護士資格を取得する必要があります。日本人留学生の多くは、ニューヨーク州またはカリフォルニア州のBar Examを受験し、米国弁護士の資格を取得しています。

米国弁護士の受験について

米国弁護士の試験は、年に2回ほど州ごとに実施されています。記述式や法律文書起案といった内容になっており、それぞれ基準点をクリアする必要があります。しかし、仮に試験に合格したとしても、それだけでは弁護士登録をすることはできません。試験のほかにも、1年以上の弁護士としての実務経験や、社会貢献活動などを行う必要があります。

多くの場合、認定のロースクールで実務経験や社会貢献活動の必要実績をクリアすることができるので、登録資格の内容については州ごとに確認するのがいいでしょう。

米国弁護士の資格取得の魅力

米国弁護士の資格を取得することは、どのようなメリットや魅力があるのでしょうか。厳密には、「ニューヨーク州弁護士資格」や「カリフォルニア州弁護士資格」となり、全国規模の資格ではありません。とはいえ、アメリカでは税理士や司法書士、行政書士といった業務を米国弁護士の資格を持つ弁護士が行うといいます。仕事量が多く、責任も重くなるため、やりがいのある仕事であるといえるでしょう。

それでは、日本人が取得する場合のメリットについてご紹介します。

1年で修士号を取得できる

日本で法学修士号を取得しようと思えば、大学院の法学科へ進み、通常は2年間を要します。しかし、米国弁護士の場合は外国人を対象としたプログラムを1年間履修することで、LL.M.(Master of Laws)という学位が与えられ、法学修士号を取得することができます。

しかし、ここで注意したいのが、アメリカ国内で進学した場合と、日本人が履修する場合とでは学習内容に差があることです。あくまで、資格取得のための期間が短いという点ではメリットとなると理解するのがいいでしょう。

海外のビジネスシーンで活躍できる

近年はグローバル化により、海外との交渉の機会や日本企業の海外進出が増えています。企業によってはLL.M.で修得したアメリカ法の知識や、留学生活で身につけた国際的な感覚や広い視野を海外との契約や交渉の場面で役立てることができるでしょう。

LL.M. の学位の取得および米国弁護士資格の取得は、専門性を高め、英語力や法律知識の証明にもなります。国内外での活躍の道が開かれることで、人生の選択肢が広がるというメリットがあるでしょう。