お坊さんの仕事に向いている人の特徴
お坊さんの仕事に向いている人の特徴を知ることで、これからの職業選びに役立てることができます。ここからは、向いている人の特徴について詳しく見ていきます。
修行が苦にならない
お坊さんになるには、修行を積む必要があります。厳しい修行に耐えられる精神力があることは、お坊さんに必要な能力といえるもの。修行の細かな内容は、各宗派によって異なるものの、携帯電話の使用が禁止され、お肉を食べることやお酒を飲むことができず、食事はすべて精進料理を食べるなど規制も多くあります。また、明け方の早い時間から起きて、掃除やお経の練習、お坊さんの振る舞いなど厳しい修行に耐えなければならず、お坊さんは、強い精神力が備わっていなければ、務まらない仕事といえるでしょう。
人の話に親身になって傾聴できる
お坊さんは、故人の遺族の気持ちに寄り添い、時に相談に乗るなど人の話を聞く機会が多い職業です。人の話に親身になって、傾聴ができるということは、お坊さんに必要な能力であり、相手の立場に立って考え、寄り添い、共感するという人への思いやりや優しさが問われる職業であるといえるでしょう。
お寺のことを第一に考え、行動できる
お坊さんはお寺のことを第一に考え、行動ができる人でなければ務まらない仕事です。お寺の在り方や将来を熱心に考え、信者に寄り添い、大切に思う心が欠かせません。お寺やお墓の管理などを行い、布教活動のために率先して行動を起こしていける人が、お寺にとって必要とされる人でしょう。
参考
『おとなインターン』OIU学生 今村友香 × 石川県羽咋市 妙法寺・僧侶 高野誠鮮さん|OIU VOICE – 大阪国際大学受験生応援サイト
お坊さんの仕事に就くためのルート
ここからは、仕事に就くためのルートについて詳しく見ていきましょう。
お坊さんに必要な資格はない
お坊さんになるために必要な資格は特にありません。しかし、宗派を決め、仏教の世界に入ることを許可してもらう必要があり、その後には、厳しい修行が待っています。必要な資格はなくとも、一人前のお坊さんになるまでの道のりは長く、厳しい道であるといえるでしょう。
師僧を探し、得度を受ける
お坊さんになるには、師僧と呼ばれる師匠になる僧侶を探し、得度(とくど)を受ける必要があります。得度とは、仏教に入るための出家の儀式であり、得度を受けることで、師僧の弟子となり、仏教の世界に入ることを認められたことになります。それからは、僧侶になるための本格的な修行を行い、見習い期間が終わると、始めて一人前の僧侶としてお寺で働くことができます。
仏教系の大学に進学してから修行に入る人も多い
お坊さんになるために仏教系の大学に進学し、そこで学んでから修行に入る人も多いといわれています。仏教系の大学は日本に多くあり、大学で学ぶ方法は仏教について深く学びたい人におすすめのルートです。そして、仏教系の大学を卒業した後に師僧を探し、得度を受け、修行を積んでいく流れとなります。