参議院事務局が行う高卒程度国家公務員試験
参議院事務局が行う試験の試験内容と受験手続きをご紹介します。
試験内容
一般職の試験は、一次試験と二次試験に分かれています。一次試験では、「基礎能力試験」「専門試験」「作文試験」が行われます。基礎能力試験では、一般知識・知能が問われ、社会科学、人文科学、自然科学、文章理解、資料解釈などの分野から出題されます。専門試験では、「機械」か「電気」を選択して解答します。二次試験では、「人物試験」が行われます。ここでの人物試験は「グループワーク」と「個別面接」です。
専門職の試験は、一次試験の「専門試験」の代わりに「一般常識」が問われます。二次試験では、「人物試験」以外に「身体検査」と「基礎体力検査」が加わります。また、身長・視力・聴力などの身体基準が設けられており、その要件を満たさない者は不合格になることもあります。
受験手続き
受験の申し込みは、衆議院と同じで受験申込書を手に入れる必要があります。その後、申込書に必要事項を記入し、直接持ち込むか郵送するかの方法で提出します。
地方公務員の試験概要
最後は、地方公務員の試験概要です。こちらは、地方自治体によって異なりますので、詳しくは地方自治体のホームページで確認することをおすすめします。
試験内容
一般的な試験内容は、「教養試験」「適性試験」「作文試験」「面接試験」の4つです。作文試験と面接試験は、二次試験で行われることが多いです。
教養試験は、「一般知識」と「一般知能」の分野から出題されます。一般知識は、政治や経済、日本史、世界史、地理、国語、数学、物理、生物など幅広い分野からまんべんなく出題されます。一般知能では、生活常識や資料解釈、文章理解などが問われます。
受験手続き
受験手続きは、自治体によって異なります。東京都を例に挙げると、採用試験案内を入手し、インターネットか郵送で申し込みを行います。申し込みが完了したら、受験票をダウンロードして受験当日に持参します。
参考
令和元年度(平成31年度)実施 試験・選考情報|東京都職員採用
まとめ
高卒で公務員になる道は拓かれています。また、国家公務員、地方公務員問わずチャレンジが可能です。ただ、受験資格に年齢制限があり、多くは高校を卒業してから2年以内であることが必要です。また、大卒資格を取得して大卒の枠で公務員試験を受験する方法もあります。お子さんが、公務員の仕事に興味があるようでしたら、「高卒だから」とあきらめるのではなく、どうすれば公務員になることができるかを前向きに探すサポートをしてあげてください。
参考
国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)|人事院
国家公務員採用試験の概要|人事院
裁判所職員採用一般職試験(裁判所事務官,高卒者区分)|裁判所
高卒で公務員になりたい!目指せるのはどんな公務員なのか解説!|JAIC
【高卒で公務員になるメリットとデメリット】給料や出世の差はほとんどない。| 次席合格の元県庁職員が伝える地方公務員のなり方とその実態
地方初級(高卒)の概要|公務員試験総合ガイド
高卒で公務員になりたい人向け「国家公務員試験・地方公務員試験」まとめ|公務員総研