【高卒認定試験のすべて】試験概要・攻略法・合格後の進路について - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

高卒認定試験合格を目指すなら

一度に全科目を受験する必要はない

高卒認定試験合格には8~10科目の試験に合格しなくてはならないため、試験範囲が膨大でどこから手をつけていいか分からないと思うかもしれません。しかし、全科目を一度に受験する必要はありません。数科目ごと受験し、合格した科目は次の試験では免除となります。科目合格に期限はないので、自分の都合に合わせ、数年かけて高卒認定試験合格を目指す方法もあります。

受験する科目についても、100点を目指す必要はありません。高卒認定試験の合格最低ラインは40~45点といわれています。過去問で50点以上取れる実力をつけておけば、おそらく合格ラインに乗るでしょう。60点以上取れれば、まず安心です。受験科目を絞って効率的に勉強しましょう。

参考

参高等学校卒業程度認定試験問題 過去実施問題|文部科学省考

通学か通信か独学か、自分に合った勉強法を探す

高卒認定試験の受験勉強は、塾への通学・通信講座・独学の3通りあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、受験者本人の性格や生活状況に合った勉強法を探しましょう。

通学

通学すると、勉強とプライベートのけじめがつき勉強に集中しやすいため、短期合格を目指しやすくなります。全日制高校と同じようなカリキュラムを組む塾もあり、規則正しい生活を送ることができます。勉強をサポートしてくれる先生が身近にいる上、同じ目標に向かって頑張る仲間も得られ、モチベーションを保ちやすい利点があります。

その一方で、時間の融通が利きにくい点、通える地域が限られる点、コストが高額になる点が欠点といえます。

通信講座

通学と違い、自分の都合に合わせて勉強を進めることができます。近くに通学できる塾などがなくても、自宅で学習できます。プロが研究した合格への最短の道に沿って学べ、効率的に必要な学力を身につけることができます。通学に比べ、コストが抑えられるのも利点です。

その一方で、勉強時間は自分で管理しなければならず、自律心が求められます。刺激し合う仲間に出会うチャンスがないため、自分でモチベーションを保つ必要があります。

独学

最大の利点は、コストがほとんどかからないことです。2、3科目ずつ数年かけて合格を目指す場合などに向いている勉強法です。仕事など忙しい生活をしていても、すきま時間などを利用して地道に取り組めます。

一方、何をどうやって勉強するかは自分で見つけなくてはならないので、時には回り道をしてしまうこともあるかもしれません。相談する相手も刺激し合う仲間もいないので、意思の強さが求められます。

仕事との両立は可能か

なかには仕事に忙しく、まとまった勉強時間の取れない方もいるかもしれません。しかし、高卒認定試験は教科を絞り込み、高1までに習う内容をしっかり押さえておけば、確実に点数が取れるものです。漫然と取り組むのでなく、自分のライフスタイルに合った攻略法を見つけ真面目に取り組めば、すきま時間を利用した勉強法でも合格を目指せます。